「星のドラゴンクエスト」ガチャ表記巡る集団訴訟、一審は不当表示なし
2018年9月27日 12:20
昨年12月、スマートフォン向けゲーム「星のドラゴンクエスト」のプレイヤーらが、ガチャでのアイテム入手率の表記について優良誤認があったとしてゲームを提供するスクウェア・エニックスに対し返金を求める裁判が起こされていたが(過去記事)、東京地裁がこれに対し請求を棄却する判決を下した(ITmedia、IT・システム判例メモ)。
ゲーム内アイテムである「ピックアップそうび」の排出率が極めて低いにも関わらず、高い確率で排出されるよう表示していたというのが原告の主張。「ピックアップそうび」はレアリティが「★5」と設定されており、「★5」のアイテム全体の排出率は7%とされていたが、個別アイテムの排出率については表記されていなかった。
原告らは、「★5そうびは、上記のそうびの他にも排出される場合があります」(「上記のそうび」というのは今回争点となっている「ピックアップそうび」を指す)との文言について、「ピックアップそうび以外の排出が例外的であるかのように表示した」と主張している。
これに対し裁判所は「ピックアップそうびの出現確率が他の★5そうびよりも高い旨表示していると認識されるものとはいえない」と判断、請求を棄却した。原告らは控訴する方針。