バルカン星の“太陽”エリダヌス座40番星Aのハビタブルゾーンにスーパーアース
2018年9月22日 21:58
エリダヌス座40番星A(HD 26965)のハビタブルゾーンでスーパーアースが発見された(University Florida Newsの記事、Sky & Telescopeの記事、GeekWireの記事、SlashGearの記事、論文アブストラクト)。 米フロリダ大学などの天文学者によるDharma Planet Surveyが発見したこの系外惑星は地球のおよそ2倍の大きさで、HD 26965のハビタブルゾーンを42日周期で公転しているそうだ。地球からHD 26965までの距離はおよそ16光年であり、この系外惑星は地球から最も近いスーパーアースだという。これまでに発見された系外惑星を持つ恒星の多くとは異なり、HD 26965は肉眼での観測も可能だ。 エリダヌス座40番星Aはスター・トレックのMr.スポックが生まれたバルカン星の「太陽」として知られる。テレビシリーズや映画でバルカン星の場所が明確に示されたことはないが、出版物ではたびたびエリダヌス座40番星との関連が示されてきた。1991年にはスター・トレックの生みの親であるジーン・ロッデンベリー氏が3人の天文学者とともに、エリダヌス座40番星Aをバルカン星の太陽とする記事をSky & Telescopeに寄稿している。