紙書類からAIがデータを自動抽出するクラウドサービス 日立ソリューションズが発売
2018年9月21日 11:55
日立ソリューションズは、紙の書類からAIが必要なデータを自動抽出してくれるクラウドサービス、「活文 Intelligent Data Extractor サービス」を10月1日から販売開始すると発表した。機能そのものは「活文 Intelligent Data Extractor」というパッケージ販売されている製品のものと同じだが、それをクラウドでも提供する、という形である。
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請求書、発注書など、紙書類に記載されている内容から、AIを活用して必要なデータを自動抽出、データ登録などの作業の効率化をはかることができるという。
なお、サーバーなどの新たなIT機器を導入する必要はなく、初期費用を抑えた運用が可能である。
単にデータを抽出するだけでなく、RPA(Robotic Process Automation)と連携することで一連のプロセスを自動化したり、電子帳票システム「活文 Report Manager」との連携によって電子帳簿保存法に沿った紙書類の電子保管も可能となる。また、導入後の運用は、日立ソリューションズの側で行うことになる。
具体的には、紙書類に対し、システムへの入力が必要となる対象データを、設定画面から「御中の左にあるのが請求先」などといった簡単な定義を行うことで、AIの文字認識機能を設定することができる。
将来的には、このサービスでWebアプリケーションなどと連携できるAPIを提供していき、たとえば紙書類をスキャンしてアップロードすると内容を確認後そのままデータを抽出してシステムに入力する、といった仕組みを整えていきたいという。
販売開始は10月1日で、サービスの提供価格は、スモールプランが税抜(以下同じ)月額10万円。別途、初期導入費用が10万円からとなっている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)