京急、全駅72駅対象に駅名変更案を小中学生から募集

2018年9月19日 11:44

 京急電鉄は、同社の創立120周年を記念して、全駅(泉岳寺駅を除く)となる72の駅を対象に、駅名変更案を沿線の小中学生に募集する。といっても多くの駅の名前を変更するわけではなく、実際に変更になるのは唯一確定している「産業道路駅」をはじめとする数駅であるという。

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 この産業道路駅という一風変わった名前の駅であるが、1944年から京浜急行電鉄の駅であったという相応に歴史のある駅である。駅の東側で、大きな道路と交差しているということからこの名があるのだそうだが、このような名前であることに地元の評判はあまりよくないらしい。2010年にも、市民から「改名してほしい」との要望が寄せられた経緯があり、その時は地元の町名である「大師河原駅」にしてほしいという意見が優勢だったようだ。

 結局、駅前の大改装などが行われたのをきっかけに、今回改名の運びとなり、公募が行われているわけである。

 その他の駅であるが、駅名変更を予定していない駅も26ある。品川など、他社線との乗り換えの駅になっている駅と、川崎大師や生麦など、公共施設・神社仏閣・歴史的史跡などとして既に高い認知がある駅である。

 募集の条件であるが、漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベットのみ使用でき、それぞれの併用は可能。人名や企業名は使用できない。応募資格があるのは、京急沿線に住む小中学生のみ。応募方法は、はがき、もしくはWEBでの応募となる。

 採用の可否とはまた別に、すべての応募者の中から抽選が行われ、120周年記念ということで120名の応募者に120周年記念の非売品がプレゼントされる。プレゼント内容と当選の結果は、賞品の発送をもって発表に代えられる。

 なお、駅名というセンシティブなものを変えるための応募である都合上、応募数の多寡による多数決ではなく、より良いアイデアである命名案が選ばれる予定となっている。

 実際に変更される駅とその実施日は、2019年春ごろに発表されるとのこと。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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