Googleの「AMP」技術はインターネットを支配するか
2018年9月15日 01:08
あるAnonymous Coward曰く、 Googleは2016年にモバイルページを高速に表示させるための手法であるAMP(Accelerated Mobile Page)を提案した。AMPではGoogleのサーバー内にコンテンツがキャッシュされるため高速にコンテンツが表示される。また、GoogleはAMP対応サイトを検索結果ページに優先的に表示するといった優遇策も行なっていた。これに対し、「Googleの支配が強まるのでは無いか」という声が出ている。
Mac Observerの共同設立者のBryan Chaffin氏は、AMPは、Googleが基本的にウェブのホスティングを支配するためのものだと主張する。GoogleにとってAMPで完全に構築されたウェブサイトは理想的な存在だ。読み込みが速く(クロールが速く)、理解しやすく(必須とされる構造化データのおかげで)、不要なクラッタや混乱(標準を破るようなもの)が存在しない。AMPのルールを守らないページは排除され、モバイル検索から消去される。
Googleにとって副次的なメリットも存在している。それはAMP上では広告などにも決められたルールがあり、Googleによる広告の制御が可能になる点だ。不正な広告ネットワークや悪意のある広告を排除できるだけでなく、収益源はGoogleによって承認・規制されるようになっていく。
Chaffin氏は、このGoogleによる支配を避けるため、家族や友人にGoogle以外の検索エンジンを使用し、chromeの使用を停止させ、選挙で勝利した議員などにGoogleの独占を調査するように依頼すべきだと主張している(Mac Observer、POLEMIC、Slashdot)。