JR東、新幹線で規格外や物流コストに合わない野菜直送 東京駅でフェア開催
2018年9月14日 18:02
JR東日本は、新幹線を活用し、規格外などで本来は捨てられてしまっている“もったいない野菜”をマルシェやレストランで提供する「採れたて野菜フェア」を、9月20日から30日の間、東京駅グランルーフ、グランルーフフロント5周年企画として開催する。
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この企画は、同社が地域と⼀体となって「ヒト」と「モノ」の循環を創出し、地域の活性化を推進する「地域再発見プロジェクト」の取組みのひとつで、新幹線で直送する“もったいない野菜”販売の試みは2017年度より実施。“新幹線で直送”というだけあって、各地域の朝採れた野菜や果物を中心に、東京駅で販売する産直市を設置している。これらの実績も踏まえ今回の企画は、味は良くても見た目が悪いという理由で捨てられてしまう“もったいない野菜”を地域から直送し、マルシェ(市場)で販売すると同時に、東京駅のレストランでのメニューで使用する。
利用列車は「なすの274号」、福島県の郡山駅を11時39分に発車し、東京には13時16分に到着する。使用される野菜は、福島県大玉村を生産地とした、ねぎ、ニンジン、ごぼう、春菊、ジャガイモ、タマネギ、ナスなど。天候などの事由や食材の収穫状況などによっては、メニュー内容の変更や販売が中止される事もあり、マルシェとレストランでは、⼀部高速バスや宅配便で配送した食材も使用・販売する。
ここで言う “もったいない野菜”とは、味は変わらないのに、傷がついている、形が悪い、色が薄いなど、見た目が悪いという理由で規格外として販売網に乗れなかったものや、供給過剰で物流コストが合わずに廃棄されるもの、畑に取り残されたりする野菜のこと。農林水産省によると、まだまだ食べられるこうした野菜類の廃棄は、日本では年間約500〜800万トンにものぼるという。
野菜に限らず、食品ロスは社会的な問題となっている。こうした状況を少しでも改善するための対策のひとつとしては有効だろう。「産直」「新鮮・採れたて野菜」のブランディングにさらに“新幹線で直送”が加わるのだから。(記事:M_imai・記事一覧を見る)