日本古来の栄養ドリンクで「秋バテ」を元気に乗り越える

2018年9月14日 13:05

 暑さがようやく和らいできた。でも、何だか疲れがなかなか抜けない。やる気も出ない。食欲不振や睡眠不足、微熱やめまい、立ちくらみなどの症状に心当たりがあるようだと、夏バテならぬ「秋バテ」かもしれない。

 とはいえ、会社や仕事を休むわけにはいかない人も多いだろう。そんなに時、心強い味方となるのが栄養ドリンクだ。大正製薬の「リポビタンD」や佐藤製薬の「ユンケル」など、定番の栄養ドリンクはもちろん、最近では、清涼飲料水扱いではあるものの、栄養ドリンクと配合成分が似たエナジードリンクも流行っており、誰もが「ここぞという時」勝負どころで飲む一本を持っているのではないだろうか。

 調査会社のインテージによると、2017年度の栄養ドリンク市場は1723億円。10年前の約2割減と縮小傾向にあるものの、エナジードリンクは814億円で倍増しており、市場全体では横ばいだ。しかし、エナジードリンクの流行によって若年層や女性など広がっており、市場としては堅調と言えるのではないだろうか。

 また、栄養ドリンクは疲労回復や滋養強壮だけでなく、最近では美容面での利用も増えている。例えば、森永製薬の「美味しいコラーゲンドリンク」や、ポーラの最新美白研究の結晶ともいえる「ホワイトショット インナーロック リキッド IX」など、美肌や美白などを目的にしたものが人気だが、ナチュラル志向のユーザーに注目されているのが「甘酒」だ。甘酒は、日本で古くから飲まれている伝統の発酵飲料。江戸時代には滋養強壮や夏バテ防止に飲まれており、その栄養価の高さから「飲む点滴」とも言われている。

 甘酒とひと口に言っても、実は2種類の甘酒があるのをご存知だろうか。

 一つは酒粕を溶かして砂糖や酸味料で味を整える「酒粕甘酒」。そしてもう一つは、米を米麹で糖化させて造る「米麹甘酒」。酒粕甘酒は1%未満ながら、わずかにアルコール分を含んでいるのに対し、米麹甘酒は麹の酵素によって澱粉を糖に変えているのでアルコール0%。しかも、より豊富な栄養を含んでいる。また、酒粕甘酒は砂糖で甘さを補っているが、麹甘酒はお米由来の自然の優しい甘さが特長。「飲む点滴」と言われるのは、麹菌がでんぷんを分解する事で生まれるブドウ糖を多く含んだ疲労回復に良いとされる米麹甘酒のことだ。

 今、米麹甘酒の中で人気を集めているのが、ドリンクタイプの甘酒だ。例えば、マルコメの「プラス糀 糀甘酒」や、9月14日に発売されたばかりの、山田養蜂場の「れんげ米の甘酒」など、手軽に美味しく、安全に利用できる商品も増えている。ちなみに同商品は、岡山県鏡野町産のれんげ米と国産米麹のみでつくった麹甘酒で、砂糖も食塩も不使用。容器は電子レンジ対応なので、そのまま温められるから、これから寒くなる季節にもぴったりだ。

 日々の美容や健康はもちろん、もしも「秋バテ」を感じたときは、甘酒を試してみてはいかがだろうか。(編集担当:藤原伊織)

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