JAXAとANAが宇宙空間での共同事業「AVATER X Program」を発表

2018年9月12日 14:48

 ANAホールディングスと宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、宇宙空間で「AVATER(アバター)」を使用した共同事業を始動させると発表した。

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 「AVATER X(アバターエックス)」と呼ばれるこのプロジェクトは、宇宙空間における建設事業に始まり、宇宙ステーションや宇宙ホテルの保守・運用事業、宇宙空間におけるエンターテイメントなど多岐に渡る。

 大分県内にある「AVATER X Lab@OITA(アバターエックスラボ大分)」での実証実験と事業性検証を重ねたのち、2020年代には各事業を具現化させる予定としている。

 将来的にはアバターエックス事業を火星や月面で現実化することが目標だが、そこへ至るまでにアバターエックス事業は4つのステップに分けられている。

 第一ステップは、アバターエックス事業の各事業分野におけるコミュニティ形成を目的に、スタートアップ企業や異業種企業を含めた様々な分野のコンソーシアム会員を募集。

 第二ステップは、2019年からの事業会社化へを視野に入れつつ、月や火星の宇宙空間を模した大分県内の技術実証フィールド「AVATER X Lab@OITA」において、地上での技術の実証実験と事業性検証を行う。

 また第二ステップではアバター技術の実証実験に限らず、将来人類が宇宙空間で暮らすために必要不可欠な、「探す・みつける」「楽しむ・学ぶ」「建てる」「暮らす」「医・食・住」の5つの軸の各種事業性検証も含めて行われる。

 第三のステップは2020年代序盤での開始を目指し、第二ステップの実証実験と事業性検証の後、各事業の立ち上げに入る。

 最後のステップ、第四ステップでは、最終的な目標である「アバターエックス事業を火星や月面で現実化する」を達成させるとしている。

 アバターエックス事業が進めば、より宇宙を身近に感じられるようになり、飛行機に乗れば海を渡り異国へ行けるように、宇宙船に乗って他の惑星を旅できる日も近くなるかもしれない。(記事:中川リナ・記事一覧を見る

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