管理職志望の女性は25% 理由は「給与アップ」 エン・ジャパン調査

2018年9月12日 11:25

 政府は女性活躍推進を政策として掲げ、働く場面で活躍したいという希望を持つすべての女性が個性と能力を十分に発揮できる社会の実現を目指すとしている。

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 実績において日本は他の先進国に比べ女性の管理職の比率が低い。実際、働く女性達は管理職登用に関してどのような意識を持っているのであろうか。

 エン・ジャパンが自社の運営するサイト上で女性352人をサンプルに「女性の活躍」をテーマにアンケートを実施し、その集計結果を公表した。

 調査結果によれば、「管理職になることに興味はあるか」という質問に対して、「ある」と回答した者の割合は25%で、4人に1人が管理職になることを希望している。また「どちらとも言えない」が33%で「ない」が42%となっている。

 「管理職になりたい」と答えた者に対してその理由を複数回答で尋ねたところ、「給与を上げたいから」が74%と最も多く、「仕事の幅を広げたいから」が61%、「責任ある仕事にチャレンジしたいから」が60%、「マネジメントに興味があるから」が40%と続く。一方、「管理職になることに興味がない」が無い理由については、「ワークライフバランスが取れなくなりそうだから」が58%で最も多くなっている。

 「これまでに働いたことのある会社で女性が活躍していると感じたことはあるか」という質問に対しては、「ある」と答えた者が71%で、「ない」が29%となっている。「女性が活躍していると感じた」理由について尋ねると、「女性の管理職や役員がいる」が67%で最も多く、「長く働いている女性の数が多い」が57%、「男女共に同じ仕事を任されている」48%などが多くなっている。

 「女性が活躍するためには、何が大切か」との質問に対しては、「産休・育休制度を使いやすくする」が71%で最も多く、次いで「時短勤務や在宅勤務など柔軟に働ける制度にする」が64%、「昇給や昇格などの評価基準を男女平等にする」58%と続いている。

 管理職になることに消極的であった理由では「ワークライフバランスが取れなくなる」という不安が多かったが、女性がより活躍できるようにするためにはワークライフバランスに配慮した福利厚生、人事・労務管理システムを作ることがカギになりそうだ。(編集担当:久保田雄城)

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