巨人が出なくても人間ドラマで魅せる!「進撃の巨人」シーズン3も好調
2018年9月11日 08:50
■相変わらずアニメのクオリティが高い「進撃の巨人」
2013年から始まった「進撃の巨人」のアニメシリーズ、2018年7月からは第3シーズンが放送されている。アニメ化によって、演出や細部のクオリティアップにより、一気に人気コンテンツとなった作品だが、第3シーズンではヒストリアが抱える衝撃の事実と共に、世界の真実に近づく姿が描かれるようになっている。その過程では巨人はあまり出てこないが、久々に人間ドラマで熱くなれる名シーンが数多く用意されている。
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■エレン誘拐の誘拐と調査兵団に訪れる危機
エルヴィンが憲兵団たちに捕まってしまう中、調査兵団たちはヒストリアこそが本当の王位継承権があることを知る。そのことを知った憲兵団たちにより、ヒストリアとエレン共々誘拐されることになる。ミカサやリヴァイたちは、すぐに2人の奪還作戦に移っていく。
しかし、調査兵団たちの行動を読んでいたように、ケニー・アッカーマン一派たちによる襲撃にあってしまう。彼らは中央憲兵団の一員であり、さらに対人用の立体機動装置を持っていた。武器は銃のようになっている上、人間相手に戦ったことのない調査兵団たちは防戦一方となり、撤退を余儀なくされてしまう。
エルヴィン団長が捕まっていることもあり、簡単に動くことができない調査兵団たち。彼らはリヴァイとハンジの元に結束し、ゲリラ行動を取りながら事態を好転させるための作戦を組み立てていくのだった。
■王政への逆襲、ついに真実が暴かれる
エルヴィンの逮捕をきっかけに、中央第一憲兵団と調査兵団の関係悪化はさらに激化していく一方だった。その中で民間人であるリーブス会の会長が巻き込まれ、中央憲兵団はその殺害の嫌疑を調査兵団に掛けて一気に断罪するつもりだった。
まずは嫌疑を晴らす必要があると考えたハンジは、リーブス会長の息子から真実を引き出そうと考えた。そこで、中央憲兵団にむりやり息子を襲わせ、大衆の前で真実を吐き出させようという作戦を決行する。この作戦が見事に当たり、中央憲兵団が真実を捻じ曲げていたことが白日のもとにさらされることになる。
時を同じくして、エルヴィンは偽の王政の元で死刑を言い渡されそうになっていた。しかし、同じ場にいたピクシス司令の機転とクーデターを企てていたザックレー総統の力を借りることで、見事に立場を逆転させた。これによって民衆にも真実が明かされることになったが、エルヴィンは「人類はより厳しい道を歩むことを選んだ」と不穏な言葉を漏らすのだった。
■いよいよヒストリア、エレン、そして巨人の秘密へ
第3シーズンに入り、巨人との戦闘とは少なくなったものの、閉鎖的な現代にも通ずる人間社会へ叛逆する人間模様が色濃く描かれた。特に、エルヴィンとピクシスが共闘して王政に立てつくシーンは胸にこみ上げるものがあり、ぜひ見ていただきたいシーンとなっている。
また、調査兵団のクーデターが落ち着いたからといって大団円という訳にはいかない。レイス家によって連れ去れたエレンには危機が迫っており、その危機の大元は共に戦っていたヒストリアなのだ。彼女の真実が明かされると共に巨人、そしてエレンの秘密も暴かれていき、どんどん本質に迫る展開となりつつある。今後の放送も見逃せないだろう。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)