ツルハやウェルシアが好調な売上続く ドラッグストア8月売上

2018年9月8日 17:42

 ドラッグストア各社が8月の売上を発表し、業界で初めて2,000店舗を超えたツルハや、イオングループのウェルシアが好調な売上を続けていることが分かった。

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■ツルハは業界初の2,000店超え

 8月31日、「ツルハドラッグ」「くすりの福太郎」などを展開するツルハホールディングスが、8月(7月16日~8月15日)の月次営業速報を発表した。前年同月比で、既存店売上が3.3%増、客数が1.2%増、客単価が2.1%増、全店売上が24.8%増、客数が19.5%増、客単価が4.4%増だった。

 既存店売上が堅調であるのに加え、吸収合併などに伴い全店売上も大きく伸びている。なお、8月の開店は8店、閉店は2店で、店舗数は2,003店となり、ドラッグストア業界では初めての2,000店超えとなった。

■バローはドラッグストアが順調

 6日、スーパーやホームセンターとともに、ドラッグストア「中部薬品」などを展開するバローホールディングスが、8月の月次営業情報を発表した。前年同月比で、ドラッグストア部門の既存店売上高が3.6%増、客数が3.8%増、客単価が0.2%減、全店売上高が8.4%増だった。

 また、スーパー部門における既存店売上高が0.1%減、全店売上高が1.6%増、ホームセンター部門における既存店売上高が0.4%減、全店売上高が0.5%減となっており、3つの中でドラッグストア部門が伸びていることが分かる。なお、8月の出店は10店(スーパー3店、ドラッグストア1店、スポーツクラブ6店)、退店は2店(ドラッグストア2店)で、店舗数は833店(スーパー284店、ドラッグストア372店、スポーツクラブ115店、ホームセンター36店、ペットショップ21店、その他5店)。

■ココカラファインは既存店売上が不振

 6日、「セイジョー」「セガミメディクス」「クスリ岩崎チェーン」などを展開するココカラファインが、8月の月次速報を発表した。前年同月比で、既存店売上高が2.3%減、この内ドラッグストア売上高が2.1%減、客数が1.5%減、客単価が0.6%減、調剤薬局売上高が3.2%減、全店売上高が1.7%増、この内ドラッグストア売上高が0.5%増、客数が0.5%増、客単価が0.0%減、調剤薬局売上高が8.3%増だった。

 既存店売上高は、今期(18年4月~19年3月)最初の4月に0.6%増だったものの、5月以降は前期比マイナスが続く厳しい状況。ただし、堅調な出店もあり、全店売上高は17年11月から10カ月連続で前期比プラスが続いている。なお、8月の出店は4店、退店は3店で、店舗数は1,334店。

■ウェルシアは既存店・全店ともに好調

 7日、イオングループで「ウェルシア」「シミズ薬品」などを展開するウェルシアホールディングスが、8月の月例報告を発表した。前年同月比で、既存店売上が4.4%増、客数が3.4%増、客単価が1.0%増、全店売上が12.8%増、客数が13.6%増、客単価が0.8%減だった。

 今期(18年3月~19年2月)の上半期累計では、既存店売上が5.2%増、全店売上が13.6%増と、どちらも好調な推移となっている。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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