日本の国民食「カレー」も食べる頻度や自炊は減少傾向に マイボイスコム調査
2018年9月7日 09:00
マイボイスコムが「カレーに関するアンケート調査」を発表し、カレーを食べる頻度がわずかに減るとともに、自宅で作る形式からレトルトや弁当として既にできあがったカレーを食べる人が増えていることが分かった。
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■「月に2~3回食べる」が34.1%
6日、インターネットリサーチ会社のマイボイスコムが「カレーに関するアンケート調査」を発表した。これは、10代から70代の男女1万516名を対象にインターネットで調査したもので、2015年8月に続き、今回が7回目。
カレーを食べる頻度で最も多かったのは「月に2~3回程度」の34.1%。次いで、「月に1回程度」の30.0%、「2~3カ月に1回程度」の14.2%、「週に1回程度」の11.7%などとなっている。2011年8月の第4回調査と比較すると、「食べない」が1.0%から3.8%になった他、「週に2回以上」が2.4%から1.9%になるなど、全体としてカレーを食べる回数が減る傾向が伺える。
■自炊カレーが減少
カレーを食べる人を対象に「どのようなカレーを食べますか」と尋ねた問いで最も多かった回答は、「自宅で作ったカレー」の80.7%。ただし、第5回(13年8月)の85.7%、第6回(15年8月)の83.6%から、徐々に減少している。
その一方で、「レトルトカレー」は、5回:45.3%、6回:45.1%、7回:49.8%、「外食」は、5回:25.3%、6回:24.8%、7回:26.8%、「(弁当など)調理済みのカレー」は、5回:7.2%、6回:7.8%、7回:9.5%となるなど増加する傾向がある。
■自炊派は約6割
自分でカレーを作る人は全体の6割強で、特に女性の30代以上は、いずれの年齢層でも80%以上。反対に男性に限ると約45%にまで減る。
市販しているカレールーの重視点で最も多かったのは「味」の69.9%。以下「価格」が48.8%、「辛さ」が44.7%、「こく」が20.5%、「香り」が18.2%、「メーカー」が17.8%などとなっている。また市販のカレールーでは、ハウス食品の「こくまろカレー」「バーモントカレー」、S&B「ゴールデンカレー」「ジャワカレー」がよく選ばれているとのこと。
■市販カレールーの不満点
2,000件を超える市販カレールーの不満点が寄せられており、その一部を掲載している。その中でも目に付くのは、「溶けきれずに固まっている事がある」「溶かしづらく、固まりで残ってしまう時がある」「表記通りの水を入れてもシャバシャバになる」などの調理時の不満や、「細かい量の調整がしにくい」「調整しやすい様に小分けにして欲しい」のような、分量についての意見だった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)