民泊のマナーが気になるは6割 最も気になるのは騒音 民泊周辺住民に調査
2018年9月2日 19:59
マンションの一室などを宿泊施設として提供する「民泊」。最近では、「深夜まで騒ぎ声が聞こえる」「ごみの分別ができていない」など、利用者のマナー問題も指摘されている。そこでリフォームに関する専門サイト「Brightリフォーム」を運営するBrightリフォーム編集部は、民泊を行っているマンションやアパートの近隣住民100名に「民泊の現状」を調査している。
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最初の質問は、民泊利用者のマナーが問題と思うか?「はい」(59%)、「いいえ」(24%)、「どちらとも言えない」(17%)となり、6割近くが、民泊利用者のマナーに関して問題に感じていた。
気になるマナー問題の内容を教えてもらった。「騒音」(38.4%)、「ゴミの分別や出し方」(25.3%)、「玄関や廊下の共有部分の使い方」(12.3%)、「タバコのマナー」(9.2%)、「車や駐車場の使い方」(7.6%)、「異臭」(2.3%)、「その他」(4.6%)となった。第1位は騒音だったが、「深夜の騒音で眠れない」「廊下などの共有部分で騒ぐ」などと答える人は多かった。
続いては、今後住宅を探す場合、近隣に民泊している部屋があったらマイナスポイントになるか?「なる」(50%)、「どちらとも言えない」(35%)、「ならない」(15%)となった。半数がマイナスの要因になると回答。騒音問題などを目の当たりにし、家の周囲に民泊があれば、考えてしまう人は多いようだ。
では、民泊提供者はどのような点に注意をすればいいのか。具体的には以下のようなアドバイスがあった。
「大家や管理会社の方がゴミの出し方、夜間に大きな音を出すような騒ぎ方をしないこと予め教えること。提供する側は、英訳されたゴミの分別方法や、近隣住民への対応について明記して提供すること」(会社員)
「私は、民泊を始めたマンションに入居中。管理会社からは、一切なんの説明もなく、突然始まった。納得がいかずに引っ越したが、入居者優先にしてもらわないと、住み続けるのは難しい」(会社員)
「部屋や共用部分、マンション周辺の公道上で大騒ぎしないよう家主が利用者に徹底させる必要がある。騒音等に被害があるときに連絡できる家主や管理会社の連絡先をロビーなどに掲げ、問題が発生すればすぐに対処してほしい」(自営業)
いま政府は国を挙げて外国人観光客の増加を後押ししているが、現状、観光地周辺のホテルは常に満室状態。その解決策として民泊ビジネスに注目が集まっている。政府には民泊利用者にマナーの喚起・実行を徹底してもらい、さらに民泊周辺住民に対するケアもぜひとも積極的に行ってもらいたい。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る)