三菱「アウトランダー」が一部改良 内外装のデザイン変更し走行性能も向上

2018年8月23日 21:54

 三菱自動車は、ミッドサイズSUV「アウトランダー」の内外装のデザイン変更や、走行性能を向上させるなどの一部改良を施し8月23日から全国の系列販売会社を通じて販売を開始した。車両本体のメーカー希望小売価格は、266万8,680円~335万6,100円(消費税込み)となっている。

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■質感の向上と安全性能の充実

 今回の改良では、ヘッドランプ、バンパーなどのエクステリアデザインの変更と、フロントシートやオーナメントパネルなどのインテリアデザインを変更すると共に、フロアコンソールに後席用のエアコン吹き出し口を追加するなど、質感の向上と快適性を高めている。

 また、車体剛性を高めるなどで走行時の質感を向上させ、より上質なSUVへと進化させるとともに、安全機能も充実させることで、全車「サポカーSワイド」に該当させている。

■スポーティさを高めたエクステリアと上級感を高めたインテリア

 エクステリアでは、ヘッドライト内部のデザイン変更と同時にHiビームにLEDを採用したほか、ラジエターグリル、フロントスキッドプレート、リヤスキッドプレート、アルミホイールのデザインを変更し、質感を向上。また、空力性能を向上させるリヤスポイラー(G Plus Packageのみ)を追加し、機能性やスポーティさを高めた。

 インテリアでは、オーナメントパネルやハザードスイッチパネルのデザインを変更したほか、ロアコンソールやインパネ、ドアトリム部のオーナメントパネルに高級感のあるデザイン柄を採用(本革シートOP選択時)し、シート、ドアトリム、コンソールアームレスト、メーターフード、ステアリングホイール、シフトノブにシルバーステッチを施すことで、さらに上級感を高めたインテリアとなっている。

 また、S-AWの作動状態を示すメーター表示を変更し、視認性を向上させ、フロントシートはサイド形状を変更するとともに、サポート部に硬さの異なるクッションを組み合わせることで、ホールド性が向上し、本革シートには、上質なスムースレザーを採用することで質感を高めた。

 さらに、後席用エアコン吹き出し口をフロアコンソール後部に追加、後席の快適性を向上させるとともに、パワーウインドウ開閉操作に運転席から全席の窓をワンタッチ操作でオート開閉できる機能を新たに採用し利便性を向上させたほか、挟まれ防止機能も合わせて全席のパワーウインドウに採用している。

■ステアリングの質感と応答性の向上、そして「サポカーSワイド」

 ボディパネル接合部に構造用接着剤を塗布し車体剛性を強化させ、さらにフロント、リヤのショックアブソーバーの減衰力特性を改良することで、上質な乗り心地と高い操縦安定性を両立。また、ステアリングギヤ比をクイック化し、それに合わせた電動パワーステアリング制御を適正化することで、操舵時の質感向上と素直な応答性を実現している。

 さらに、安全性の向上では、衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]と誤発進抑制機能(前進及び後退時)を標準装備とし全車「サポカーSワイド」に該当することになっている。

■6年目のアウトランダーはもう一花咲かせられるか?

 2012年にデビューした現行モデルはすでに6年目。そのためモデルの古さと、続々と登場するライバルのSUVだけでなく、身内からも「エクリプスクロス」という新型SUVも登場し、販売台数も低迷中だ。今回の改良でモデルチェンジ前に、もう一花咲かせることが出来るのか注目される。(記事:田中秀雄・記事一覧を見る

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