2019年の米金利見通しは不透明

2018年8月23日 09:00


*09:00JST 2019年の米金利見通しは不透明
 22日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)会合(7月31日−8月1日開催分)の議事要旨によると、米国経済が現在の軌道を維持する限り、追加利上げを実施する用意があることが判明した。追加利上げに関する記述では、「さらなる漸進的な引き上げは、経済活動の持続的拡大、力強い労働市場、およびインフレ率が中期的に委員会の対称的な2%目標付近で推移することと合致する」とされていた。

 市場関係者の間からは「公表されたFOMC議事要旨は9月に追加利上げが実施されることを示唆しており、市場の見通しと一致している」との声が聞かれた。ただ、一部の市場関係者は、「ほとんどのメンバーは、貿易論争の悪化は潜在的に米国経済の下方リスクになると指摘」、「関税はインフレを生む」との記述を注目している。年内2回の追加利上げはおおむね織り込み済みだが、2019年も3−4回の利上げが実施される可能性については懐疑的な見方もある。2019年の米金利見通しは不透明になりつつある。《MK》

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