NYの視点:次回9月のFOMC、追加利上げ&「金融政策は依然緩和的」の文言削除か=議事録

2018年8月23日 07:35


*07:35JST NYの視点:次回9月のFOMC、追加利上げ&「金融政策は依然緩和的」の文言削除か=議事録
米連邦準備制度理事会(FRB)はワシントンで22日、7月31日から8月1日にかけて開催した連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表した。この中で、多くの高官が、「もし、指標が見通しを後押しする結果となった場合、比較的すぐに追加利上げが適切となる可能性が強い」と見ており、FOMCが9月に追加利上げに踏み切る用意があることを明らかにした。同時に、貿易、住宅、新興諸国市場を下方リスクとして挙げた。

参加者は6月の会合後、米国経済の見通しで、著しい警鐘はなかったと指摘。全般的に持続的な経済活動の拡大、強い労働状況、インフレが目標である2%に近づいたことに連動し、政策金利をさらに緩やかに引き上げると見込んでいる。少数のメンバーが2%のインフレが持続するとの自信をより強めたことも明らかになった。強い需要や関税の影響を受けたコストの上昇で値上げが目立つと指摘。他の数人は、経済が過熱し、インフレを加速させ、金融不均衡または、結果として景気後退をまねくとの懸念を表明した。

「金融政策は指標次第」とするFRBは、9月、おそらく12月にも利上げを実施する可能性が強い。また、FRBは緩やかに政策金利を引き上げており、近く、「金融政策は依然緩和的」との文言を声明から削除する意向を示した。

9月のFOMCでは追加利上げとともに、声明では、「金融政策は依然緩和的」との文言が削除される可能性が強まった。《CS》

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