女性の8割、仕事のストレス感じる 給料と仕事のバランスや人間関係
2018年8月22日 11:14
人手不足感が高まっている。現在もなお求人倍率は上昇傾向で人手不足解消の兆しは見られない。その一方で就業人口は増加している。人口減少で内需が頭打ちになる中、生産年齢人口の減少で十分な労働力が確保出来ず、就業人口が増加傾向であるにもかかわらず供給が十分需要に追い付かないという不思議な現象だ。
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就業人口の増加は主に高齢者と女性の就業率の高まりによるものである。これまで就業率の低かった層が新たに社会で活躍し始めることはその層固有の課題を生み出す。日本の就労環境は男性中心で作られてきた。そこに女性が参加し始めることで女性固有の事情による新たな課題が生まれるのは当然だ。既に女性の労働力が日本産業を支える重要な部分となっている以上、女性固有の課題にも社会全体が取り組んで行く必要がある。
エン・ジャパンが自社サイトのユーザーである20代から40代の女性1342人を対象に「ストレス」についてアンケート調査を実施し、その集計結果を公表した。
「仕事に関するストレスをどの程度感じるか」という質問に対して、「かなり強く感じる」と答えた者の割合が28%、「強く感じる」が53%となっており、81%の者が仕事でストレスを強く感じているようだ。ちなみに「あまり感じない」は18%、「ほぼ感じない」は2%となっている。
ストレスを感じる理由を3つまで回答可として答えてもらったところ、「給料が仕事内容・仕事量に見合わない」が42%で最も多く、次いで「上司との人間関係」が34%、「同僚・後輩との関係」が32%の順になっている。「給料と仕事のバランス」とともに「人間関係」をストレスと感じているという回答が目立っている。
「給料と仕事内容・量」について具体的な自由記述を見ると、「事務作業に加えて商品出荷も任されることになったが給料が変わらない」(28歳)、「英会話力必須の仕事で責任も求められるのに平均よりも給料が安い」(34歳)などとなっている。人間関係では「上司のセクハラやパワハラ」(32歳)、「仕事中で忙しいのにおしゃべりばかりしてくる先輩にストレス」(35歳)などとなっている。
「給料と仕事」や「人間関係」といった項目レベルでは男性と同じようなストレスの感じ方ともとれるが、具体的な内容を見ると男性とは違う女性特有の感じ方があるようだ。(編集担当:久保田雄城)