食品が好調で1.5%増、2カ月連続のプラスに スーパー7月売上

2018年8月22日 20:19

 日本チェーンストア協会の発表によると、7月のチェーンストアの総販売額が約1兆1,301億円となり、6月に続いて2カ月連続で前年を上回ったことが分かった。

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■小型店舗が増加傾向
 21日、日本チェーンストア協会が発表したチェーンストア販売統計(月報)2018年7月度速報によると、総販売額は1兆1,301億7,040万円。店舗調整後の前年同月比は1.5%増となり、6月(販売金額:1兆488億6,712万円、同0.1%増)に続いて2カ月連続のプラスとなった。食料品が農産品の相場高影響もあり好調であり、その他の商品も堅調に推移した一方で、衣料品や住関品の動きは鈍かった。

 会員企業56社における店舗数は1万219店で、前年の7月から649店(6.8%)の増加。ただし、売場面積は2,555万2,792平方メートルで前年同月比1.3%減と微減のため、小型店舗の増加が考えられそうだ。また、売場1平方メートル当たりの売上は4万4,229円で、同3.6%増となっている。

■涼味関連の食品が好調
 比較的好調だった部門では、農産品(販売金額:997億2,114万円、店舗調整後の前年同月比:4.2%増、以下同じ)、その他食品(4,008億4,511万円、2.9%増)、家具・インテリア(588億7,113万円、2.4%増)がある。

 商品別の動きで好調だったものとして、農産品ではトマト、きゅうり、なす、ピーマン、まいたけ、カット野菜など、惣菜では温惣菜の揚げ物と焼き物、その他の食品では米、乳酸菌飲料、飲料、アイスクリーム、納豆、乾麺類など涼味関連商品や、缶詰、カップ麺、パン類、チョコレート、塩分系キャンディーなどがあがっている。また、家具・インテリアではリビングテーブル、ソファベッド、ラグ、羽毛肌布団、ダウンケット、セット布団、マットレス、すだれ、インテリア小物などだ。

■衣料品全般が不振
 不振が目立つのは衣料品(販売金額:913億275万円、6.0%減)で、小分類における紳士衣料(164億5,766万円、8.4%減)、婦人衣料(281億7,185万円、9.3%減)、その他の衣料・洋品(466億7,324万円、3.0%減)の全てで前年同月比を下回っている。また、日用雑貨品(855億4,558万円、1.9%減)、家電製品(125億7889万円、6.1%減)も前年割れだ。

 衣料品で動きが鈍かった商品として、紳士衣料ではジャケット、スラックス、半袖カッターシャツ、ショートパンツ、婦人衣料ではスカート、カットパンツ、カットソーがあがっている。さらに、不調に終わった商品として、その他衣料・洋品の紳士肌着、婦人ストッキング、婦人水着、婦人・子供浴衣、紳士・婦人靴をあげている。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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