ヨウジヤマモト プリュス ノアール 18-19年秋冬コレクション、黒のエレガンスに差し込む色彩や遊び
2018年8月15日 21:30
ヨウジヤマモト プリュス ノアール(YOHJI YAMAMOTO +NOIR)の2018-19年秋冬コレクションを紹介。
■黒のエレガンスに軽やかさを
象徴的な黒が織り成すエレガンスの中に差し込まれる白や赤。黒の持つ力強さや重厚感を緩和し、軽やかな空気感を作り出していく。黒のロングスカートに白い線で描かれた抽象的なアートモチーフは、布地の流れに寄り添うように繊細な曲線を描く。赤いスカート、モヘアのニットガウンに合わせたブラウスにも同様の絵が描かれ、静かな無地の世界に遊び心をプラスする。
また、レッドのテキストを散りばめたロングブラウスや、ホワイトの生地で切り替えたスカート、不規則にラインをあしらったニット、白の裏地を付けたボアのフード付きコートなど、黒と対比させることで色の魅力を生かしたピースが揃う。
■ラフなブラウスのレイヤード
ラフに重ねられたトーンの異なるカーキのブラウスは、素材のシワ感や長く伸びるしつけ糸のようなモチーフがカジュアルな印象。ドロップショルダーでオーバーサイズに仕立てたシルエットは、端正に仕立てたプリーツスカートとコントラストを描き、抜け感のあるマニッシュなムードを完成させる。
■躍動感のある造形のボトムス
ボトムスは、ヨウジヤマモトならではの洗練されたドレープ感を生かした、ワイドパンツやアシンメトリーな造形のスカートが登場。スカートの丈はいずれも足首が見えるように設定されているため、優雅でありながらも躍動感のあるフォルムに仕立てられている。
■無骨なウールギャバ
深いブラックのウールギャバジンで仕立てたブラウスは、素材の持つ無骨でストイックな質感が特徴的。ドルマンスリーブの袖の先には、カフスが独立するように施されている。ゆるやかなシルエットではあるが凛とした表情を保ち、ミニマルなデザインにも関わらず存在感を放つ1着だ。