働く上で重視する点、最多は「通勤時間、勤務地」 半数以上が重視
2018年8月14日 11:05
情報通信技術の進化普及によって産業構造が急変するなど不確実性が増大している。また人生100年次代の到来で仕事と生活のバランスをとることを重視している者も増えているようだ。
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依然、仕事は自己実現のための手段であるという意識は高い。しかし、だからといって仕事で私生活を犠牲にしたくないという者も増えているのは事実だ。どのような職種に就き、どのような地域でどのように仕事と生活のバランスを取るか、急変する社会構造の中で多くの人々が悩むテーマである。
インターネット調査業のマイボイスコムが7月初旬に「就業意識」に関する調査を実施し、今月4日にその集計結果を公表している。
調査結果によれば、「働く上で重視する点」は何かという質問に対して、「通勤時間、勤務地」との答えが55.2%で半数以上となり最多であった。次いで「労働時間」48.0%、「仕事の内容、種類」が47.5%、「給与水準」が45.5%、「休暇日数、休みのとりやすさ」、「仕事の量」31.6%の順となっている。
過去5回の調査結果から時系列推移を見ると、「通勤時間、勤務地」と「労働時間」が増加傾向、「仕事の内容、種類」と「給与水準」が減少傾向で、その他は横ばいとなっている。「通勤時間、勤務地」や「労働時間」など生活時間を制約するものがより重視され、「仕事の内容、種類」や「給与水準」など仕事自体の条件については重視度が未だ高いというものの相対的に関心が薄れているようである。
仕事に対する考え方については、「仕事は収入を得る手段」が57.7%で最多、「時間に融通がきく仕事」「仕事も私生活も両立」「私生活を充実・優先」が各20%台となっている。こうした傾向は女性でより高くなっており、女性の社会参加が増えていることが背景にありそうだ。
希望する就業形態は、「正社員で管理職以外」が24.6%、「パート・アルバイト、フリーター」が17.1%、「自営業」10.1%、「正社員で管理職」が9.3%の順だ。男性30・40代では正社員を望む者が多く、女性40・50代では「パート・アルバイト、フリーター」が最多となっている。
現在の仕事に満足していると答えた者は59.5%。これを職種別に見ると、「経営者・役員」、「有資格者」、「公務員」で各7割強となっており、職住接近や時間が自由になる職種で満足度が高そうだ。(編集担当:久保田雄城)