いま最も怖い災害は「地震」、「豪雨・洪水」も急上昇 マクロミル調査

2018年8月9日 09:22

 マクロミルが運営する市場調査メディア「HoNote」にて行われた「災害や防災に関する調査」により、「豪雨、洪水」への危機感を持つ人が急増していることが分かった。

【こちらも】火災保険値上げへ 自然災害増が原因

 今回で4回目となる調査は、全国の20~69歳の男女1,000名を対象に行われ、生活者に恐れられている災害を様々な角度から浮き彫りにしている。

 最初は、「恐れている災害は何か」と質問。今最も恐れられている災害は「地震」(95.6%)とほぼ全員が回答。第2位は、「豪雨、洪水」(66.6%)。西日本を襲った豪雨が記憶に新しいのか前回(2018年2月)の調査より13ポイントも上昇した。また、「土砂災害」(24.7%)も、前回からは4ポイント、前々回(2017年7月)からは10ポイントと上昇を続けている。

 この先5年以内に、「国内で生命や社会生活に大きな被害をもたらす大災害が起きると思うか」との質問には、93.8%が「思う」と回答。起きると思う大災害の第1位は「地震」(90.2%)、第2位「豪雨、洪水」(61.8%)、第3位「土砂災害」(40.4%)、第4位「津波」(35.8%)、第5位「中長期の天候による災害(干ばつ、熱波、寒波、冷夏など)」(31.6%)と続いた。

 前回調査と比較すると、いずれの災害もポイントが増えているものの、「豪雨、洪水」が18ポイント、「中長期の天候による災害」が11ポイント、「土砂災害」が10ポイントと特に顕著に増加しており、最近の「異常気象」も大災害への不安につながっているようだ。

 次に、この1年以内に強化した「大災害に対する備え」を質問。第1位は「日用品・水・食料品などの備蓄」(23.2%)と、前々回では16%まで減少したが、その後は徐々に上昇。「避難場所や避難所の確認」(10.5%)と「ハザードマップの確認」(9.4%)も数ポイントではあるものの、前回より強化した人が増えている。一方で、防災を「意識している」と回答した人は、「とても意識」「やや意識」合わせて61.2%と、前回の58.9%から大きな上昇は見られなかった。

 ペットの防災についても、犬と猫の飼い主に質問。犬の場合は、「ペットフードの備蓄」(51.6%)、「トイレシーツの備蓄」(33.3%)、「ケージ、クレート、キャリーケースなど」(27.8%)を行っている人が多く、猫では、「ペットフードの備蓄」(46.3%)、「ケージ、クレート、キャリーケースなど」(35.2%)、「トイレシーツの備蓄」(33.3%)の順となった。

 一方、実際に災害が発生した際、ペットの同行避難や同伴避難について報道されることもあるが、対策は「特に何もしていない」という飼い主が、犬猫ともにおよそ4割にのぼった。

 備えあれば憂いなし。万が一の時に慌てて対応するのではなく事前に準備・心構えしておくことは大事、いや、今や必須と言える。また近年、災害時のニュースで流れる情報の中でも、特に「避難準備情報」「避難勧告」「避難指示」は気を付けなければならない。どの情報も注意が必要だが、強制力が最も強いのは「避難指示」だ。この情報が出たらいますぐに避難をしなければならないと覚えておきたい。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る

関連記事

最新記事