「ホンダジェット」が2018年上半期もトップデリバリー数を達成
2018年8月8日 17:49
ホンダの航空機事業子会社であるホンダ・エアクラフト・カンパニー(以下、HACI)は「ホンダジェット」の2018年上半期(1~6月)デリバリー数が17機となり、小型ジェット機カテゴリーにおいて最多数を達成したことを発表した。世界トップとなるのは、2017年上半期と2017年暦年に続いてのこととなる。
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■航空機事業でも世界に羽ばたくホンダ
クラストップとはいえ航空機業界ではまだまだ新参者の「ホンダジェット」だが、その特徴を見ると「フィット」などのホンダ製乗用車と似た文言が並び、ホンダが自動車事業で世界に羽ばたいた時とダブって見えてくる。
■日本では2019年前半に型式証明を取得予定
また、2018年5月に発表したホンダジェットの新型「ホンダジェット・エリート」も好評といい、日本においては2018年6月6日の受注開始以降、約2カ月で10機を超える好調なスタートとなっている。この「ホンダジェット・エリート」の納入は8月より米国で開始し、今後欧州や中南米、アジアなどにも順次納入を拡大していく。また、日本においては、2019年前半に型式証明の取得を見込んでおり、取得後に納入を開始する予定となる。
■ホンダジェットにはホンダの車造りのDNAが
ホンダジェットの特徴は、他のビジネスジェット機にはないホンダ独自の設計思想で、主翼上面にエンジンを配置し、空力的に大きな効果を得られる最適な位置と形状を備えていることである。そのため、内部スペースを最大限利用できることから、クラストップの広い客室と大容量の荷物室を実現している。ホンダのDNAといってもいいこれらの独創的な手法は、乗用車造りと何ら変わらないようだ。
■クラス最高の燃費と室内スペース、そして安全性
最新型の「ホンダジェット・エリート」は、従来のホンダジェットに対して、約17%の航続距離の延長や、静粛性の向上、そしてアビオニクスシステムや安全性制御をさらに進化させた先進の小型ビジネスジェット機だ。燃費や最高速度、航続距離に加えて、最大運用高度や上昇性能、静粛性、室内サイズなど、全ての主要性能項目でクラス最高水準を実現している。この辺も、ホンダの乗用車に似た特徴だ。
■ホンダジェット・エリートの主要諸元
座席数: 最大7人乗り
エンジン: GE Honda エアロエンジンズ社製(GHAE)HF120
最大運用高度: 13,106m(43,000ft)
全長×全幅×全高(m):12.99×12.12×4.54
最大巡航速度: 422ノット(約782km/h)※高度3万フィートにおいて
航続距離: 2,661km ※従来のホンダジェットは、2,265km(記事:田中秀雄・記事一覧を見る)