ヤマハ、事業用無人ヘリの事業実用化に目途 工事用資材の運搬事業開始
2018年8月7日 10:43
ヤマハ発動機とその子会社である西日本スカイテックは、九州電力の協力を得て、産業用無人ヘリコプターを活用した工事用資機材運搬の実用化について検証を行なってきた。その結果、同社の産業用無人ヘリコプターの実用化の見通しが得られたため、2019年度からの本格的な事業化を目指すこととなったことを発表した。
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ヤマハ発動機と西日本スカイテックは、九州電力の送電線建設工事現場(50万ボルト日向幹線新設工事、2022年6月運用開始予定)において、2017年度からヤマハ製の自動航行無人ヘリコプター「FAZER R G2」を用いた工事用資機材運搬試験を行なってきた。
実証実験において、本年5月に、宮崎県日向市において1日あたり672kg(最大26.5kg)の資材運搬を積載・運搬を実現している。
今後は、九州電力の協力のもと、資材の積載方法の改善などの取り組みを通じて、安全運搬効率や資材運搬能力の向上・強化を図り、九州をはじめに全国各地での事業開始に向けた準備を着実に進めていくとしている。
無人ヘリコプター「FAZER R G2」は、全長×全幅×全高3665×734×1226mm。排気量390cc・4ストローク水平対向2気筒OHVエンジンを搭載、一度の最大積載量は35kgとしているヘリだ。
ヤマハの完全子会社である西日本スカイテックは、本社を福岡県筑紫野市に置き、九州・沖縄における無人航空機の販売、散布、点検及び整備ならびに操縦士や整備士の訓練・教育、そして養成などを実施している。(編集担当:吉田恒)