1500PSのブガッティ・シロン、新オプション「スカイビュー」を発売
2018年8月6日 16:39
■1,500 PSのスーパースポーツカーから見上げる空は格別
ブガッティは、1,500PSのスーパースポーツカー「シロン」に、新オプション「スカイビュー」を設定し、受注を開始した。「スカイビュー」は、運転席および助手席の上部に、長さ65cm、幅44cmの2枚の固定ガラスパネルを装備するオプションになる。この薄い4層のガラスから成るパネルは、新開発のラミネート構造となっていて、シロンを走行しながら空の景色、そしてルーフから差し込む陽の光を楽しみたいユーザーのために設定された。
4層のガラスの各層は、それぞれ機能をもつ。まず走行時の不快なノイズを軽減。また、車内を快適な温度に保つため赤外線を反射し、さらに着色ガラスにより眩しさを抑えプライバシーを保護する。加えて、有害な紫外線(UV-AおよびUV-B)もカットし、ラミネート構造はルーフパネルを強化する役割もあり、車輌全体の強度と衝突安全性能はそのままに、シロンの優れた構造特性が保たれている。
また、通常サンルーフなどを装備すると頭上のスペースが狭くなるが、「シロン・スカイビュー」の頭上スペースは、標準のシロンより2.7cm広くなる。
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ブガッティは、2018年8月末にアメリカのカリフォルニアで開催される「モントレー・カー・ウィーク」にて、この「シロン・スカイビュー」の公開を予定している。「シロン」は500台限定で生産される予定で、2017年10月の段階ですでに300台を受注しているとされ、現在、年間70台ペースで生産されている。
■「シロン」の挑戦はまだ続きそうだ
「ブガッティ・シロン」は、その圧倒的なパフォーマンスによりスーパーカー界で独自の地位を確立しており、2017年10月には、静止状態から時速400kmに加速し、そこから停止するまでを41.96秒のタイムで達成したことで、市販車最速記録を正式に樹立している。ブガッティは2018年には、「ヴェイロン16.4スーパースポーツ」が2010年に打ち立てた時速431.072kmを超える、新しい世界記録にも挑戦する予定だ。(記事:田中秀雄・記事一覧を見る)