ローマ市、OfficeアプリケーションのLibreOffice移行を本格的に開始
2018年8月5日 22:52
イタリア・ローマ市では市職員が使用するOfficeアプリケーションについて、LibreOfficeへの本格的な移行を開始したそうだ(欧州委員会 — Joinupの記事、Neowinの記事)。 ローマ市は2016年、ベンダーロックインを排除するためにアプリケーションソフトウェアのFOSS移行を決定。2017年初めにはすべてのデスクトップアプリケーションとサーバーベースソリューションのリストアップを完了していたという。 今年4月には14,000台のPCにプロプライエタリなOfficeアプリケーションを残したまま、LibreOfficeのインストールを完了している。これにより、職員は徐々にLibreOfficeの操作に慣れていくことが可能となっていた。市では各部署にFOSSを支持する職員が平均2名配属されており、これらの職員は同僚への指導などを可能にするため、2日間のコースも受講したそうだ。 最初にプロプライエタリのOfficeアプリケーションをアンインストールし、LibreOfficeへ移行するのはOfficeアプリケーションの使用時間が月1時間未満のグループだ。以降、Officeアプリケーションの使用時間に応じ、順次プロプライエタリのOfficeアプリケーションはアンインストールを進めていくとのことだ。