スズキ、板硝子、NSSOLなど(訂正)/本日の注目個別銘柄
2018年8月3日 18:17
下記のとおり修正します。
(誤)板硝子 1315 +56 イビデン 1620 -180
(正)板硝子 1252 +32 イビデン 1620 -176
<1711> 省電舎HD 434 -100ストップ安比例配分。東証から監理銘柄(確認中)に指定されている。延長承認を受けた法定提出期限までに有報を提出できる見込みがないとの開示を行ったため。8月14日までに有報を提出しなかった場合は上場廃止が決定されるもよう。過年度の会計処理の一部について不適切な処理が行われた可能性があると5月に発表、その後該当案件の特定、調査に時間が掛かっている。市場では最悪ケースも織り込む動きになっているようだ。
<5202> 板硝子 1252 +32大幅続伸。連日で年初来高値を更新。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は96.9億円で前年同期比12.6%増益となり、通期計画410億円、前期比15.1%増に対して順調なスタートになっている。会社想定通りの進捗となったようだが、市場予想は会社計画をやや下回る水準でもあり、順調な決算を評価する動きが先行へ。ソーラー用ガラスの販売回復、自動車用ガラスの生産性改善などが好業績の背景となっている。
<7269> スズキ 7005 +552大幅反発で年初来高値を更新。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1165億円で前年同期比36.9%増益、市場予想を2割以上上回る好決算となった。通期計画は据え置いているが、進捗率は34.3%に達している。もともと会社計画は保守的と見られてきたが、コンセンサスの一段の切り上がりにもつながる状況のようだ。インド市場での販売好調などを主因に、アジアのマージンが想定以上に改善する形となっている。
<3784> ヴィンクス 1340 +227急反発で上昇率トップ。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は2.7億円で前年同期比2.4%増益となった。上半期計画の7.3億円、同1.0%増に沿った推移となっている。決算数値にインパクトはないものの、前期まで営業利益は3期連続減益となっていたこともあり、警戒感が先行していたとみられる。無人レジ関連として個人投資家の関心も高まりやすい銘柄であり、警戒イベント通過で買い安心感が強まる展開に。
<2327> NSSOL 3420 +489急反発で年初来高値を更新。発行済株式総数の4.96%に当たる470万株を上限とする自社株買いを発表、ポティブなインパクトにつながっている。取得期間は8月6日から19年3月22日までで、市場い付けを行う。規模も大きく需給改善への期待感が先行。また、同時に発表した19年3月第1四半期決算の営業利益は51.2億円で前年同期比11.3%増となり、市場予想を上回る好算であった。
<6326> クボタ 1682.5 -152.0大幅続落。前日に第2四半期決算を発表、累計営業益は1011億円で前年同期比1%増、4-6月期は572億円で同4%減益となった。会社計画の下振れ着地は織り込み済みとみられるが、会社側では通期予想を2130億円から2040億円に下方修正、想定外の減額修正と捉えられている。鋼材価格上昇など原材料費上昇が下方修正の主因。なお、下半期の想定レートは1ドル=111円、保守的な計画とも捉えられていない。
<4062> イビデン 1620 -176大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は29.5億円で前年同期比2.2%減益となった。市場予想を5億円程度下回っている。とりわけ、電子部門の収益悪化がネガティブに受け止められているもよう。前年同期0.9億円の黒字から5億円の営業赤字に転落、収益回復への期待が高まっていただけに、失望感が強まる形のようだ。野村證券では目標株価を引き下げている。
<6875> メガチップス 2184 -500急反落で下落率トップ。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は2.5億円の赤字で前年同期2.3億円の黒字から赤字に転落。通期予想は23億円から5億円に大幅下方修正で、ネガティブなインパクトが強まっている。ゲームソフトウェア格納用LSIの需要増加で売上高は上振れも、MEMSタイミングデバイスの需要見込みが減少したこと、それに伴う在庫評価の見直しで原価率が上昇することなどが背景。
<3632> グリー 568 -53大幅反落。前日に前6月期の決算を発表、営業利益は94.2億円で前期比17.8%増、会社計画100億円を下回る着地となった。四半期ベースでは、第2、第3四半期と前年比大幅増益が続いていたが、第4四半期は前年同期比33.2%減と失速した。また、19年6月期第1四半期の計画を発表しているが、積極投資負担の影響で、営業利益は15億円、前四半期比減益見通しとなっている。
<9437> NTTドコモ 2873 +19.5反発。第1四半期営業益は3099億円で前年同期比9.9%増益、通期予想は9900億円で前期比0.3%増であり、計画を上回る増益率と捉えられている。光通信サービスの収支改善などが寄与したもよう。ARPUも想定以上に堅調推移。野村證券では目標株価を3050円から3180円に引き上げ。なお、クレディ・スイス証券では、中間決算時に発表が見込まれる次の成長に向けた具体的な投資計画にも注目するとしている。《US》