コンビニ決済の3割以上がキャッシュレス化、ジャストシステムが調査

2018年7月26日 21:55

 コンビニエンスストアでの商品購入の際、34.5%の人が現金を使わず、キャッシュレス化していることが、ジャストシステムの調査で分かった。日本のキャッシュレス化は世界的に見ると遅れを否めないが、コンビニ以外でも徐々に現金離れが進んでいる実態が浮かび上がった。

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 調査は情報サイト「マーケティング・リサーチ・キャンプ」でネットリサーチサービスの「Fastask」を利用して6月19日から25日に実施、全国の15~69歳の男女1,100人のデータを集計した。

 それによると、コンビニなどさまざまな場面での料金決済方法について聞いたところ、「現金を使わない」、「現金を使わないことが多い」と答えた人の割合は、コンビニが34.5%だったほか、公共交通機関の運賃が44.6%、ファストフード店やファミリーレストランが25.5%、公共料金56.7%、スーパーマーケット36.4%、タクシーやハイヤー13.6%、病院16.5%だった。

 2016年9月の前回調査と比較すると、コンビニは7.3ポイント、公共交通機関の運賃は0.7ポイント、ファストフード店やファミリーレストランは7.1ポイント、公共料金は2.1ポイント、スーパーマーケットは8.7ポイント、タクシーやハイヤーは4.3ポイント、病院は4.9ポイント上昇している。

 「現金を使わない」、「現金を使わないことが多い」と答えた人のネットショッピング以外での決済方法は、クレジットカードが81.4%で最も多く、プリペイドカードなどカード型電子マネー51.6%、スマートフォンの決済機能16.3%が続いた。

 スマートフォンの決済機能を利用している人の割合は30代19.4%、40代13.1%、50代16.5%、60代5.5%に対し、10代は25.8%、20代が24.8%。若年層にスマートフォン決済が広く浸透していることが分かった。決済方法は「Apple Pay」が最も多く、44.7%を占めている。

 オンラインバンキングの使用はパソコンメインが33.6%で、スマートフォンメインが20.5%。年代別にみると、30~60代はパソコンを主に使用しているのに対し、10~20代はスマートフォンの方が多かった。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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