外食売上、6月は22カ月連続プラスに 土曜日1日増で焼肉が好調
2018年7月26日 20:10
日本フードサービス協会の発表によると、6月の外食産業は土曜日が1日多かったことや好天の影響により、多くの業態で売上を伸ばしたことが分かった。
【5月は】悪天候も中華や洋風ファーストフードが好調 5月外食売上
■好天で客数が回復
25日、日本フードサービス協会が2018年6月の外食産業市場動向調査の結果を発表した。全体売上が前年同月比3.3%増、店舗数が同0.6%増、客数が同1.4%増、客単価が同1.9%増で、全体売上は22カ月連続でプラスだった。
客数が前年同月比プラスとなるのは、2018年3月以来の3カ月ぶり。6月は、土曜日が前年より1日多い曜日周りに加えて、平均気温も全国的に高く、関東甲信地方では史上初めて6月に梅雨明けするなど晴れの日が多かったことも客足にプラスとなった。
■曜日回りで焼肉が好調
業態別で特に好調だったのは、ファーストフードの洋風(売上高前年同月比:5.0%増、以下同じ)、持ち帰り米飯/回転寿司(5.8%増)、ファミリーレストランの中華(5.2%増)、ファミリーレストランの焼肉(7.0%増)、ディナーレストラン(5.5%増)など。
ファーストフードの洋風とファミリーレストランの中華はキャンペーンが好調。曜日回りが特に追い風だったのはファミリーレストランの「焼肉」で、週末需要が大きいことから、土曜日が増え客数も増大、売上は同7.0%増と19カ月連続して前年を上回った。また、ディナーレストランは、大型商業施設への新規出店や新メニューによる客層拡大が続き、客数が増加したという。
■居酒屋の不振が続く
多くの業態で前年同月比プラスとなった中、居酒屋業態だけがマイナスに。前年同月比で、売上が3.1%減、店舗数が2.4%減、客数が96.7%、客単価が0.2%増で、引き続き他業態との競争や店舗減少が不振の要因となっている。(記事:県田勢・記事一覧を見る)