白山が奇跡の初出場 夏の甲子園・三重大会
2018年7月26日 11:19
25日、夏の全国高校野球甲子園大会三重大会決勝が三重県四日市市で行われ、白山高校が春夏通じて初の甲子園出場を決めた。白山は2年前まで10年連続初戦敗退を繰り返していた弱小チームであっただけに奇跡の出場として注目されている。今大会ノーシードの白山は決勝で松阪商業と対戦、8-2で勝利しての初優勝だった。
2013年、白山高校野球部に東拓司監督(40)が就任したことがチーム浮上の契機となった。東監督は大体大時代は上原浩治投手(現・巨人)とプレーしたこともあり、県内では古豪の上野高校(伊賀市)で監督をしていた。しかし当時の野球部員は5人しかなく、練習試合すら他高校と合同チームを編成しなければならなかったという。練習場も草だらけでベンチも小さければネットも低く投球マシンなどはあるはずもなかった。
それでも東監督は県内の中学校を回り野球部員を募集するなどして選手を集めた。練習は実戦形式の練習試合を年間150回以上をこなすなど精力的に活動していた。
今大会の白山は3回戦でシード校の菰野を1点差で勝利すると、準々決勝、準決勝と1点差で逃げ切っての決勝戦であった。勢いに乗った決勝では初回に2点を先行すると、5回に大量6点を挙げ相手の反撃を要所で凌いで6回の2点だけに抑えての快勝を見せた。