メルセデス・ベンツ、新型「Cクラス」を発表
2018年7月26日 08:13
■セダンをはじめ4車種を同時に刷新
メルセデス・ベンツは、新型「Cクラス」のセダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレの4車種同時に発表し、25日より販売を開始する。価格はセダンが449万円から、ステーションワゴンが473万円から、クーペが564万円から、カブリオレが615万円からとなっており、納車は9月より予定されている。
国内では新型クラウンが話題となっているが、そのエントリー価格は460万6,200円。もちろんクラウンならではの魅力があるものの、その予算以下でメルセデスの新型Cクラスが選べるのであれば、誰も無視することはできないはずだ。
■近未来感を演出する内外装
新しくなった新型「Cクラス」のエクステリアは、フロントとリアバンパーがよりダイナミックなデザインとなり、ヘッドライト内部にマルチチャンバーリフレクターが上下4列ずつ立体的に並ぶ「LEDハイパフォーマンスヘッドライト」を採用するなど、近未来的な印象を演出している。
さらに、上位機種の「マルチビームLEDヘッドライト」は、片側84個のLEDを個別に制御することにより、前走車や対向車のドライバーを幻惑することなく、広い範囲を明るく照射し続けることが出来る。また、最長650m先まで照射する「ウルトラハイビーム」も新たに搭載した。
そして、セダンのテールライトは“C”の文字をモチーフにしたライトデザインに変更され、新型「Cクラス」の新たな特徴の一つとなり、夜間でも「Cクラス」をアピールする小粋な演出となっている。
インテリアでは、スポーティなデザインコンセプトを継承しながらも、ダッシュボード中央に高精細10.25インチの「ワイドディスプレイ」を装備している。また、インストルメントクラスターの機能を持つCクラス専用の「コックピットディスプレイ」は、速度計や回転計、ナビゲーションや安全運転支援システムなどの情報を表示することができるほか、3種類のデザインの中から好みで設定することができる。
■48Vのマイルドハイブリッドを採用
注目のパワートレインには、「C 200 アバンギャルド」に、新開発の1.5リッター直列4気筒ターボエンジンと、48Vのマイルドハイブリッドを採用。「M264」エンジンは最高出力184PS(135kW)、最大トルク280Nmを発生し、さらに、48Vのモーターパワーが最高出力14PS(10kW)、最大トルク160Nmを発生して動力を補助する。
フルハイブリッドに慣れ親しんでいる日本のユーザーにとって、今更マイルドハイブリッド?と思うかもしれないが、欧州を中心とした海外市場では、この48Vタイプのマイルドハイブリッドが主流。高電圧を使うフル・ハイブリッド・システムよりも車両への搭載が容易なためとコストを抑えられること、そして12Vシステムに比べて出力を高くでき、効率を高められるとされている。また、回生エネルギーの有効利用も可能になり、電装部品を小型化できるなど利点は多いシステムなのだ。
また、「C 220 d アバンギャルド」にはEクラスにも搭載されている、最高出力143kW(194PS)、最大トルク400N・m(40.8kg・m)を発生する、最新の2.0リッター直列4気筒BlueTECエンジンが、また、AMG仕様にはV型6気筒3.0リッターツインターボチャージャーによって最高出力287kW(390PS)、最大トルク520N・m(53.0kg f・m)を発生する、ハイパワーエンジンが搭載される。
■インテリジェントドライブとテレマティクスサービスを搭載
「新型Cクラス」には新型Sクラスと同等の「インテリジェントドライブ」が全てのモデルで選択することができ、先進的なテレマティクスサービス「Mercedes me connect」が全モデルに標準装備された。(記事:田中秀雄・記事一覧を見る)