曜日配置と夏物好調でショッピングセンターが好転 6月の小売売上

2018年7月25日 11:56

 小売の各団体が6月売上を発表し、ショッピングセンターが大幅に好転した他、スーパーマーケットやチェーンストアともに前年同月比プラスとなったことが分った。

【5月は】百貨店、スーパー、ショッピングセンターの5月は軒並みマイナス

■スーパーマーケットは一般食品が好調

 23日、オール日本スーパーマーケット協会が6月の販売月報を発表した。総売上高は1,519億6,000万円で、既存店ベースで前年同月比0.2%増だった。

 商品別で比較的好調だったのは、一般食品(6月売上高:285億1,200万円、前年同月比1.8%増、以下同じ)で、惣菜(137億6,300万円、0.8%増)、酒(89億7,000万円、0.5%増)などが堅調だった。反対に不振だった商品は、日用雑貨(67億3,600万円、1.1%減)、衣料品(14億3,900万円、2.6%減)など。

■ショッピングセンターは大幅好転

 23日、日本ショッピングセンター協会が6月の販売統計調査報告を発表した。総合売上高は前年同月比2.3%増の5,089億628万円。この内、テナントは同2.8%増の4,041億700万円、キーテナントは同1.2%増の1,047億9,927万円だった。

 5月の前年同月比2.8%減から大きく好転したことについては、「セール開始日のずれ」「土曜日の1日増」「全国的に気温が高く夏物商品の動きが好調」だったことなどを要因としている。また業種別では、「飲食とサービス」の好調が続いている他、セール効果もあり「婦人衣料」が好調だったという。

■チェーンストアは惣菜や医薬・化粧品が好調

 24日、日本チェーンストア協会が6月の販売統計を発表した。販売総額は1兆488億6,712万円で、店舗調整後の前年同月比は0.1%増だった。

 部門別で好調だったのは、惣菜(6月売上:808億7,406万円、前年同月比:1.4%増、以下同じ)、医薬・化粧品(306億9,170万円、1.5%増)など。反対に不調だったのは、婦人衣料(223億9,781万円、3.1%減)、日用雑貨(764億4,987万円、2.6%減)、家電製品(71億2,072万円、12.6%減)など。食料品は、相場安の影響を受けた農産品以外は堅調だったものの、衣料品や住関品は、天候不順の影響もあり動きが鈍かったという。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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