タイの少年救出、地球観測衛星「だいち2号」のデータも提供
2018年7月21日 20:32
タイで雨季のため水位が上がった洞窟に少年らが取り残される事件があったが(過去記事)、この救出作業のためJAXAの地球観測衛星「だいち2号」によって撮影された詳細な地形の画像が提供されていたそうだ(西日本新聞)。
だいち2号はLバンド(1.2GHz帯)の電波を使用して高分解能の地形観測を行える観測衛星。今回、日本の国際協力機構(JICA)経由で上空から現場の詳細な地形データを提供したという。このデータは洞窟周辺で救助用の穴を掘る際の利用が想定されていた。最終的にはダイバーによる救助が行われたものの、この協力に対しタイ国王からの感謝状が送られたという。
だいち2号では、最近では6月26日に噴火活動が開始したガラパゴス諸島シエラ・ネグラ山の観測や、7月に西日本を襲った豪雨の観測などに活用されている。