6月のコンビニ売上、既存店は2カ月ぶりにプラス 非食品の構成比がジワリ減少
2018年7月21日 20:58
日本フランチャイズチェーン協会が発表した6月のコンビニエンスストア売上は、客単価の伸びに支えられて、既存店は2カ月ぶり、全店売上は64カ月連続のプラスでだった。また、非食品の構成比率は、減少傾向を示している。
【前月は】5月のコンビニ売上、既存店が5カ月ぶりのマイナスに
■全店ベースで64カ月連続のプラス
20日、日本フランチャイズチェーン協会が6月のコンビニエンスストア統計調査月報を発表した。店舗売上高は、既存店ベースで前年同月比1.1%増の8,080億9,400万円と、2カ月ぶりのプラスに。全店ベースでは、同3.3%増の9,147億9,300万円と、64カ月連続のプラスだった。
カウンター商材が引き続き好調を維持し、冷凍食品や惣菜、サラダなども好調だったことに加えて、6月の平均気温が高かったことで、冷やし麺や飲料、アイスクリームなどの夏物商材の売れ行きが好調だった。なお、6月の店舗数は5万5,320店で、昨年6月時から638店(1.2%)の増加。
■客単価アップが売上増を支える
来店客数は既存店ベースでは同1.9%減の13億2,055万1,000人と、28カ月連続のマイナス。全店ベースでは同0.6%増の14億7,137万8,000人と、8カ月連続のプラスだった。
また平均客単価は、既存店ベースで同3.0%増の611.9円と、39カ月連続のプラス。全店ベースでは同2.6%増の621.7円と、12カ月連続のプラスだった。
全体の店舗数の増加(+1.2%)と比較して、全店ベースの来店客数(+0.6%)が伸びていない一方、好調な客単価が既存店・全店の売上増加に結びついていることが分かる。
■非食品の構成比が30%割れ
既存店売上高ベースの商品構成比は、日配食品が36.3%(前年同月比0.04%増)、加工食品が27.8%(同1.3%増)、非食品が29.6%(同1.1%減)、サービスが6.3%(同19.1%増)だった。
2016年頃は31%前後だった非食品の構成比が、17年に入り30%台が当たり前になり、18年1月の30.9%から、30.3%(2月)、30.1%(3月)、30.2%(4月)、30.2%(5月)となり、とうとう6月に30%を割り込んでいる。
これまで雑誌売場だった店舗の正面が、カウンター式のイートインスペースになった店を見かけたが、コンビニ各社の食品への注力具合が図れそうだ。(記事:県田勢・記事一覧を見る)