新型「DS 7 クロスバック」は何かと口うるさいパートナー?

2018年7月19日 07:47

 プジョー・シトロエン・ジャポンは7月17日 、DSラインのフラッグシップであり初のSUVとなるDS 7 クロスバックの販売を開始した。

【こちらも】プジョーのフラッグシップSUV「DS 7 CROSSBACK」が発売

■DSブランドの未来を象徴するDS 7 クロスバック

 DS 7 クロスバックは今後登場するDSブランドの未来を象徴するモデルであり、フランスならではのデザイ ン性と装飾技法を取り入れた、独創的な内外装だ。それらは画像を見てもらうとして、CセグメントSUVで世界初の4つのシステムを採用していることに注目したい。

■キープしたいのは中央だけではない

 ひとつめは、「DS コネクテッド・パイロット」。前車の完全停止から3秒以内に再発進すればアクセル操作無しで追従。また、高速道路における同一車線内走行を想定した運転支援機能で、マルチファンクションカメラとミリ波レーダーにより前車との車間距離を保ちながら、中央に限らず車線内の任意の位置をキープすることができる、レーンポジショニングアシスト機能が備わるもの。例えばバイクなどが走行してる場合、どちらかに寄って走行するという、よくあるシーンを想定し全車標準装備されている。

■あらかじめ路面に備えるサスペンション

 ふたつめの「DS アクティブ・スキャン・サスペンション」は、マルチファンクションカメラが車両前方5~25mの範囲の路面状況を常時高速スキャンして路面の凹凸を検知。そして、四輪それぞれのダンピングを最適化しフラットな乗り心地を実現するシステムだ。CセグメントSUV初のこの装備も全車標準装備され、“浮遊感” と称されるDS独特の走行性能が味わえる。

■わき見運転や居眠り運転は許さない

 みっつめ「DS ドライバー・アテンション・モニタリング」は、ドライバーの注意力低下や疲労を検知してくれるすぐれもの。ステアリングコラム上部にドライバーに向けて設置した赤外線カメラが、ドライバーの視線や瞼の動きを常にセンシングし、わき見や居眠り、疲労を検知することでドライバーにインジケーター点灯で警告や休憩を促す。そして4度目になるとアラート音が大きくなり、同時にメッセージで休憩を促すというもの。一人でのロングドライブでは威力を発揮しそうなシステムで、上級グレードのGrand Chicに標準装備される。

■危険度合いを色で表示

 そして「DS ナイトビジョン」は、赤外線カメラで夜間の視界をサポートし、夜間や暗闇での視界補助を行い、その映像をインストルメントパネルに投影するもの。グレースケールで表示されて、前方に人物や動物の存在を認識すると対象物を黄色でハイライト表示、それらが車両の進路と交錯する可能性があると判断した場合は赤色でハイライト表示し、ドライバーに注意喚起をする。そんなの無くても大丈夫と思う人もいるかもしれないが、注意力を常に喚起してくれることにこしたことはない。Grand Chicにオプション装備される。

 これらのシステム、何かと口うるさいパートナーか、厳しい教官が同乗しているようで落ち着かないかも知れないが、それで安全に走行できるなら文句は言えない。なにしろ常に一睡もせずに注意してくれるのだから。(記事:田中秀雄・記事一覧を見る

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