いよいよ本筋に突入か!?「西郷どん」26話レビュー
2018年7月17日 21:46
■幕末の主要人物がぞくぞく登場する2部
NHKの大河ドラマ「西郷どん」の第26話が7月15日に放送された。斉彬の死から苦節を味わい続けた吉之助。2度の島流しを経験する中で人生最愛の人に出会うも、再び本土に戻り、国政に大きく関わることになるのだが、どんな事態が彼を待ち受けているのだろうか。
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■いよいよ西郷、京へ
島流しの刑を解かれた吉之助は薩摩藩に戻り、さっそく藩主である島津茂久の元へ向かう。彼の側には吉之助の親友である一蔵(瑛太)が控えており、茂久からの口から「久光(青木崇高)の助けになって欲しい」と頼まれる。その言葉を聞いた後、吉之助たちは京へ向かうことになる。
吉之助が向かう京都では尊王攘夷運動が盛んになっており、帝を京都から連れ去ろうとした長州藩と敵対した薩摩藩と長州藩の仲が急激に悪化していた。そこに吉之助と新八(堀井新太)が乗り込むこととなり、まずは一蔵に会うことにする。
偶然出会った一蔵は畳回しの芸をしており、柄にもないところを見られたと愚痴をこぼす。吉之助が事情を聞き出すと、実は久光と慶喜(松田翔太)の仲が急激に悪化していることを聞かされる。どんな発言をしてもコケにされる久光は帰ろうとしており、なんとか2人の仲を取り持ってほしいと一蔵は吉之助に懇願するのだった。
■慶喜を包む不穏な空気
一蔵から頼まれた翌日、吉之助はさっそく久光と対面することになる。しかし、久光の苛立ちは最高潮に達しており、その上に仲の悪い吉之助の出現に癇癪を起してしまう。相手にされない吉之助は、久光よりも先に慶喜の元へ向かうことになる。
慶喜の住まう館へ向かうも、なぜか門前払いを受けてしまう吉之助。不思議に思いながら帰ろうとすると、そこでふき(高梨臨)に会う。実は、彼女は慶喜の側室となっており、彼女を通して慶喜に出会うことに成功する。そして久々の対面を果たす2人は、懐かしさを感じながらも「異国と対峙するために手を携えるときだ」と説得し始める。
吉之助の態度に圧倒された慶喜は、もう一度久光に会って謝罪することを約束する。そして慶喜は、自分を説き伏せた吉之助に対して「斉彬(渡辺謙)に似てきた」と発言する。本気で国のことを思う革命家を思わせる吉之助だったが、慶喜と久光が再び出会うことはなかった。
謝罪を決めた次の日には久光が薩摩へ引き返しており、帰ってしまっていたのだ。さらに慶喜は自分の代わりに側近の平岡が殺されてしまっていた。すっかり弱腰となってしまった慶喜を再び焚きつけようとする吉之助だが、 不穏な笑みを浮かべるだけで何も話すことはなかった。
いよいよ幕末に突入した「西郷どん」。番組冒頭では新キャストである笑福亭鶴瓶や、龍馬に扮した小栗旬の姿がちらついた。特に小栗旬の存在感は大きく、今後のドラマに華を添えてくれること間違いナシだろう。
「西郷どん」は毎週日曜日20時からNHKにて放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)