トヨタ、新型スープラで2019年のNASCARに参戦

2018年7月7日 21:49

 トヨタは2019年より、北米で行われるNASCARエクスフィニティ・シリーズにおいて、現在参戦しているカムリに代わり、スポーツカー「スープラ」で参戦することを発表した。「スープラ」の市販モデルはまだ発売されていないが、2019年前半より順次、世界各国での販売を予定している。

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■市販モデルより先にレース仕様を公開

 「スープラ」は2002年に生産を中止してたが、3月に「GR スープラ・レーシングコンセプト」としてジュネーブ国際自動車ショーで復活し、市販モデルに関しても、近い将来の復活が予想されていた。そして、市販モデルが発表されていないにもかかわらず、レース仕様が先行してお披露目されることになった。

■大人気のアメリカンモータスポーツNASCAR

 NASCARエクスフィニティ・シリーズは、米国でもっとも人気の高いレースとして知られている「NASCARモンスターエナジー・シリーズ」の下位シリーズとなっており、ベースボールならば、「モンスターエナジー・シリーズ」がメジャーで、「エクスフィニティ・シリーズ」は3Aに例えられている。マイナーリーグではあっても、「モンスターエナジー・シリーズ」の前日に開催されるなどして、インディーカーを上回る人気と視聴率を誇っている。

 7月5日にはNASCARカップ・シリーズ第18戦と、エクスフィニティ・シリーズ第16戦が開催されているフロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイにおいて、2019年からの参戦が予定されている「スープラ」を公開。エクスフィニティ・シリーズへの参戦は、2019年シーズンの開幕戦となる2月のデイトナビーチが予定されている。

■3つのシリーズすべてに参戦

 NASCAR仕様のスープラは、米国トヨタ・レーシング・デベロップメント(TRD)と、南カリフォルニアに拠点を置く「カルティ・デザイン・リサーチ」が開発とデザインを担当している。トヨタは2004年より「タンドラ」で、そして2007年よりカムリによってNASCARに参戦しており、2019年はスープラを投入することで、カムリで「モンスターエナジーシリーズ」、スープラで「エクスフィニティ・シリーズ」、タンドラで「キャンピングワールドシリーズ」と、NASCARの3つのシリーズに異なる車種で参戦することになる。

 ちなみに、キャンピングワールドシリーズは、ピックアップトラックのストックカーによって行われるレースで、ピックアップトラックが人気のアメリカならではのシリーズである。トヨタはこのシリーズで10度のタイトルを獲得している。(記事:田中秀雄・記事一覧を見る

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