住友商事、「テラスモール松戸」着工 約180店が出店し2019年秋開業へ

2018年7月5日 06:47

 住友商事と住商アーバン開発は、千葉県松戸市八カ崎で大規模商業施設「テラスモール松戸」の建設工事に着工した。シンガポールの政府系投資ファンドGICリアルエステートと共同開発するもので、核店舗となる食品スーパーのサミットストアなど約180店が入居し、2019年秋に開業する予定。

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 建設予定地は2017年3月末で閉鎖された松戸北部市場跡の4万9,000平方メートル。地上4階一部5階建ての施設を建設、延べ約4万2,000平方メートルを約180の店舗に賃貸する。駐車場の収容台数は約2,000台を予定している。

 1階はサミットストアなど食品ゾーンを核とし、雑貨や生活サービスの店舗を集める。2階は都市型ファッションから小物がそろうファッションフロアと位置づけ、前面の道路から直接アクセスを可能にする。3階は大型店を中央に配置したライフスタイル提案フロア、4階はシネマコンプレックスとする。各階の両端に核店舗や目玉となる大型店を配置し、館内の回遊性を高める工夫を施す。

 現時点で入居が決まっているのは、1階に入るサミットストアのほか、1、2階に総合フィットネスクラブの東急スポーツオアシス、3、4階にシネマコンプレックスのユナイテッド・シネマ。その他の店舗は各階のフロアプランに合わせて選定するが、大型書籍店、ファッション店、家電量販店、大型ライフスタイルショップなどの誘致を計画している。

 現場は3キロ圏内に約26万人、5キロ圏内に約61万人、10キロ圏内に約190万人が暮らし、30~40代の子育て世代を中心に世帯数の増加が著しい。住友商事グループはこの点に目をつけ、北部市場跡地に複数の大型店と専門店が入る大型商業施設の建設に踏み切った。

 住友商事グループは1976年から商業施設の建設に参画し、全国で46施設を所有、運営している。テラスモールシリーズとしては、今回が神奈川県藤沢市のテラスモール湘南に次ぐ第2号案件になる。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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