【銘柄フラッシュ】再生支援への期待や思惑で日本海洋掘削、田淵電機が急騰
2018年7月3日 05:00
2日は、東証1部の値上がり率1位に日本海洋掘削<1606>(東・整理銘柄)が入り、日本郵船<9101>(東1)による支援が有力との観測報道を受けて急反騰しストップ高の50.9%高。6月下旬に会社更生法の申請を発表済みで、7月23日に上場廃止の見込み。
東証1部の値上がり率2位は田淵電機<6624>(東1)の30.1%高となり、事業再生ADRの手続きを申し込んだとされて6月下旬に急落したが、上記、日本海洋掘削の例を目の当たりにした向きが思惑を強めたようで、日本海洋掘削に10分ほど遅れて急伸を開始し大幅反発。
3位は日本エスコン<8892>(東1)となり、業績見通しの増額修正と、増額の要因とは別途に建設中のホテルの売却契約成立を発表したためストップ高の15.4%高。
小島鐵工所<6112>(東2)は6月29日に発表した第2四半期決算が前年同期比で全体に赤字改善し18.2%高と大きく出直り戻り高値。黒谷<3168>(東2)は7月6日の売買から東証1部銘柄になるため期待が増幅し6.1%高。
IPS<4390>(東マ)は6月27日に上場し、通信事業のほか在留フィリピン人の人材紹介・人材派遣業務も行うため労働者不足解消に向けた国策銘柄とされて上場後安く終わった日がなくストップ高の18.0%高。アンジェス<4563>(東1)は協業する田辺三菱製薬<4508>(東1)の相次ぐ発表が思惑材料との見方があり5.4%高と戻り高値。
エムケイシステム<3910>(JQS)は29日に業績・配当見通しの修正と過去の決算単身などの一部訂正を発表し、6月中旬に過年度の費用計上などにより急落した相場に出尽しムードが出たとされストップ高の14.5%高。東洋ドライルーブ<4976>(JQS)は6月決算に注目する動きが再燃とされて3.3%高だが2日続伸となり出直りを強めた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)