マクドナルド、環境に優しいトレイマットを国内全店舗に導入
2018年6月29日 21:21
日本マクドナルドは、全国約2,900の店舗で用いるトレイマット(トレイに敷いてある紙のシート)を、すべてFSC認証を受けた環境に優しいものにしていくとして、6月27日より、順次導入を開始した。
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FSC認証というのは、森林の環境や地域社会に配慮して生産された製品であることを証明する国際的な制度のことである。
全世界100カ国超、約3万7,000の店舗数を誇るレストランチェーン、マクドナルド。この規模であるがゆえに、「より持続的な社会」の実現に向けた活動を行っていくことは社会的責務であるという考えのもとに、マクドナルドはさまざまな活動を行っている。温室効果ガス対策もその一つだ。
日本マクドナルドでは、2016年に、2020年を期してすべての紙製容器包装類、つまりバーガーを包む紙や紙箱、紙カップなどをFSC認証のものへと切り替えることを目標に掲げていた。これは既に、2018年5月末時点でほぼ100%達成されているという。
そして今回、紙製容器包装類に加えて、さらにトレイマットもFSC認証のものへと順次切り替えていくことで、より一層の環境に配慮した取り組みを行うということである。
FSCについてもう少し説明しよう。Forest Stewardship Council、「森林管理協議会」。木材を生産する世界の森林と、その森林から供給される木材の流通・加工プロセスを認証する国際機関であり、1993年にカナダで創設されたNGO団体である。
どういう条件で認証をするかというと、森林の環境保全に配慮し、地域社会に適切な利益をもたらし、経済的にも持続可能である形で生産された木材に、その認証は与えられる。FSCのマークが入った製品(など)を買うことで、消費者は世界の森林保全を間接的に応援できるのである。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)