海外懸念と堅調な国内経済が内需優勢を示唆、SMBC日興証券(花田浩菜)

2018年6月29日 11:47


*11:47JST 海外懸念と堅調な国内経済が内需優勢を示唆、SMBC日興証券(花田浩菜)


こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

6/29付の「DailyOutlook」では、内需業種について考察しているのでご紹介します。

まず同レポートでは、『本日は6月の最終営業日だ。昨日までの6月相場を振り返ると、前半は南欧の政治不安の後退や米雇用統計が良好だったことなどからリスクオフの巻き戻しが優勢となり、一時はザラ場で23,000円を回復した。ただ、月後半にかけては、米国を発端とした通商問題への警戒感の強まりからじりじりと値を消し、いわゆる「往って来い」の相場つきとなった』と伝えています。

続けて、日本株市場が外部環境に一喜一憂してもみ合い相場を脱しきれずにいる中、外部環境の不透明感が嫌気される形で外需業種が軟調に推移していることを挙げ、『影響が軽微な内需業種が相対的に選好されている。足元では米中の貿易摩擦問題がヒートアップしており、落としどころが見えてくるまでにはやや時間を要する可能性があると考えられる。当面は内需優勢の相場地合いが続こう』と分析しています。

さらに、『国内経済のファンダメンタルズが堅調であることも内需業種には追い風だ。失業率は記録的な低水準での推移が続いており、賃金上昇圧力も強まりつつある。賃金増は消費意欲の喚起につながるため、内需業種の業績へのプラス寄与が期待される。こうした中、本日は5月の失業率が公表される。先行きの賃金増減圧力につながる雇用情勢は要注目であろう』とまとめています。

最後にレポートでは、『内需と外需の業種別株価指数の推移』をグラフにして紹介していますので、詳しくは6/29付の「DailyOutlook」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜《ST》

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