小田急、「空き家」と「起業家」を結ぶ新事業 世田谷に無料相談窓口

2018年6月27日 21:24

 小田急グループの小田急不動産は、6月25日から、「世田谷 小田急 住まいのプラザ」を無料の相談窓口として、起業家と空き家をつなぐコーディネーター事業を開始した。

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 近年、少子高齢化・人口減少に伴い、空き家の増加が社会問題化しており、総務省による2013年の住宅・土地統計調査によれば、東京都内にも、約82万戸の空き家が存在する。一方、福祉や介護等の社会的課題に取り組む起業家も多数存在し、こうした空き家を福祉や介護等に活用するなど、新たな発想により課題を解決する事例が生まれている。

 小田急グループでは、沿線における空き家課題解決に向けて、国土交通省の所管する補助事業に積極的に提案、採択を受けるとともに、2015年4月に立ち上げた「小田急沿線 住まいつなぐプロジェクト」を通じ、住み替え支援の強化や既存住宅ストック良質化(在庫の空き家をリノベーションなどで良質なものにしていく)の取り組みを進めており、今回のコーディネート事業もそれらの一環として行う。

 今回の事業は、東京都の所管する「起業家による空き家(戸建てに限る)活用モデル事業」のうち、2018年度の「コーディネーター設置事業」に公募提案を行い、5月21日に事業採択を受けている。

 主な取り組み内容だが、ターゲットを起業家として、空き家(戸建て住宅)のマッチングを進めるために、小田原線経堂駅の北口近くの「世田谷 小田急 住まいのプラザ」内に無料相談窓口を開設。空き家所有者と起業家に向けたセミナーを開催したり、戸建て住宅(世田谷区内ほか、約39,000戸)を対象とした空き家調査やコーディネート事業の告知活動も行う。

 告知活動については、6月29日~7月20日の期間に第一弾を実施する予定だ。(記事:M_imai・記事一覧を見る

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