スマホで予約し、待たずにお弁当 大丸東京店が新サービス

2018年6月26日 21:56

 東京都千代田区丸の内の大丸東京店は26日、弁当をスマートフォンやパソコンで事前に注文し、待たずに買える新サービスを始めた。大丸東京店の弁当は月間30万食以上を売り上げる人気商品だが、昼どきにはデパ地下に長い行列ができ、混雑解消が大きな課題になっていた。新サービスは、丸の内オフィス街のサラリーマンやOL、JR東京駅を利用する観光客らに喜ばれそうだ。

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 新サービスはスマートフォンかパソコンで大丸東京店の専用サイトにアクセスし、当日か翌日の弁当を注文、受け取り時間を指定する。事前にクレジット決済するため、初回の注文時に限ってクレジットカードの登録が必要。対象商品は21ブランドの34品に及ぶ。

 注文は受け取り希望日前日の午前0時から当日の午後4時までで、受け取り可能時間は午前11時半から午後7時まで。受け取り場所は大丸東京店地階のほっぺタウンお弁当ご予約承り所。窓口では注文番号を見せるだけで現金のやり取りもなく、弁当を受け取ることができる。注文から受け取りまでは最短2時間で済む。

 大丸東京店は隣接する東京駅や周辺にある丸の内ビジネス街から弁当を買いに訪れる来店客が多く、1年を通して約1,000種類の弁当を販売している。

 米国ではこのところ、スマートフォンの普及に伴い、事前にインターネットで商品を注文したあと、実店舗を訪れて購入するBOPISサービスが広がってきた。

 大丸松坂屋百貨店はこの点に目をつけ、買い物時間を短くしたいと考えるビジネスマンの利用が多い大丸東京店でいち早く新サービスを導入した。新サービスは当面、東京店に入居する21店でスタートし、結果を見ながら全国に広げる。

 新サービスを開発したのは、オムニチャネル・モバイルペイメント部門で多くの実績を持ち、IoTを駆使したデジタルプラットフォームを提供しているショーケースギグ。大丸松坂屋百貨店は今後も、こうした外部企業との連携を深め、来店客の利便性向上に努める方針だ。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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