ダイハツ 「ミラトコット」発売 女性向けの新型軽
2018年6月26日 11:59
ダイハツは、ミライースの派生車「ミラトコット(Mira TOCOT)」を発売した。「ミラココア」の後継車種として、女性を中心にしたユーザーをターゲットにする「ミラトコット」の特徴は、運転のしやすさを追求したスクエアなデザインのようだ。
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■スクエアフォルムにスマアシIIIを標準装備
「ミラトコット」は、クルマを初めて購入する、エントリーユーザーが気軽に安心して乗れるように、車両感覚がつかみやすく死角の少ないデザインを実現している。さらに、衝突回避支援システム「スマートアシストIII」の採用に加え、SRSサイドエアバッグ&SRSカーテンシールドエアバッグを軽自動車として初めて全車標準装備するなど、単なる女性仕様ではない、初心者や運転に不慣れな人でも安心して乗れる車となっている。メーカー希望小売価格は107万4,600円~となっている。
■カワイイだけでは女性の気持ちはつかめない
「ミラトコット」は、これまで女性をターゲットにした「ミラココア」の実質的な後継車であり、その「ミラココア」はすでに3月には販売を終了し、ダイハツのWEBサイトからも消滅していた。当然、引き続き女性ユーザーをターゲットにする使命を背負っているが、これまで「ミラココア」やライバルの「アルトラパン」が築き上げてきた、いわゆる「カワイイ系」の軽自動車の販売は順調とは言えなくなっている。
淡い色合いのボディカラーや、男性がひいてしまうほどのインテリアの意匠だけでは、もはや女性を引き付けることは出来ず、そもそもターゲットが狭すぎたという反省がダイハツにもあったのかもしれない。
■運転しやすさをデザインに
そこで、今回の「ミラトコット」では、あえて「カワイイ系」を前面に出さず、車に不慣れな女性にも安心して乗れるというコンセプトとしている。それは、「スマートアシストIII」の全車標準装備にも表れているが、運転のしやすいデザインもそのひとつとなっている。
四角くて見切りの良いボディスタイルと、水平基調のインストルメントパネルは、車両感覚がつかみやすく、角度を立てたフロントピラーや、ドアパネルに取り付けたドアミラーなどで死角が少ない視野を確保。さらに、直線基調のサイドラインは、後方の見通しが良く 、バックが苦手な人も一度運転席に座れば「運転がしやすい!」と思うはず。
■重責を担う「ミラトコット」
販売台数的には、トールワゴンの「タント」や「ムーブ」には及ばないものの、軽自動車を主軸とするメーカーにとって重要なエントリーユーザーと女性を獲得する車種であるハッチバックモデル。この「ミラトコット」がその重責を担う事が出来るのか?注目される。ちなみに月間販売台数の目標は3千台だ。(記事:田中秀雄・記事一覧を見る)