オックスフォード大、「Digital News Report 2018」発表 世界37カ国対象
2018年6月23日 12:38
オックスフォード大学が「Digital News Report 2018」を公表した。
このレポートは世界37か国を対象にデジタルメディアを使った報道について調査しその結果をまとめたもの。昨今では新聞社や雑誌社などによるメディアだけでなく、ブログやソーシャルメディアなどの新たなメディアが普及しており、そういったメディアと旧来メディアの比較などについてもまとめられている。
日本を対象とした調査データやその分析も掲載されており、そのサンプル数は2033となっている。調査は2018年1月末から2月初めにかけてオンラインで行われた。なお、オンライン調査である点から結果に一定の偏りが発生している可能性があると調査レポートでは注意ししている。
この調査結果によると、ソーシャルメディアをニュース源として利用している人の割合がここ最近増加していたが、その傾向はいったん落ち着いたようだ。しかし、Facebookがニュース源として利用されている国は依然多く、たとえばマレーシアでは64%、メキシコでは61%、ギリシャやハンガリー、アルゼンチンでは60%がFacebookをニュース源として利用していると答えたという。また、マレーシアやブラジル、トルコなどではメッセージアプリ「WhatsApp」をニュース源として使っているユーザーが多い傾向もあるという。なお、日本でがFacebookをニュース源として利用していると答えたのは9%だった。
このレポートでは国毎の分析も掲載されており、日本については大手新聞やテレビ局の影響が強く、オンラインニュースはヤフーが独占しているとされている。ニュースを閲覧するデバイスとしては依然PCがトップで71%、続いてスマートフォン(37%)、タブレット(9%)となっている。
また、ニュースに対する信頼度は43%で、大手テレビ局や新聞社、雑誌などに対する信頼性は比較的高めとなっている。