時給7000円超えも 上場企業の時給ランキング2018 ヴォーカーズが調査

2018年6月15日 07:51

 14日、ヴォーカーズは「上場企業の時給ランキング2018」を発表した。同ランキングは、ヴォーカーズが運営する企業リサーチサイト「Vorkers」に集まった回答から集計されている。ランキングに掲載された30社のうち上位13社が時給5,000円を超え、上位2社においては時給7,000円を超えていた。なお30社の平均時給は5,151円とのこと。

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■上位3位の企業名と時給、その他のデータ

 1位はGCAで時給は7,385円。平均年収は2,140万円、1日の標準労働時間は8時間、月の平均残業時間は81.4時間(以下、同じ順)。2位はキーエンスで7,083円、1,862万円、7.75時間、64時間。3位は三菱商事で6,252円、1,386万円、7.25時間、39.8時間だ。

■「時給」はどう割り出したのか

 時給は、平均年収(有価証券報告書を元する)と月の標準労働時間及び平均残業時間(Vorkersに投稿された回答より)から割り出した年間の勤務時間を利用して算出しているとのこと。

■自由回答から見る各々の給与事情

 「ボーナスは年に3回」「一定の年収までは達成できるが以降については高い人事評価を獲得する必要がある」「裁量労働手当が支給される」「手当や資格給はない」「昇進による昇級幅は大きい」など、自由回答からそれぞれの給与事情が伺えた。

■時給だけでなく残業時間にも注目したい

 高時給という点ばかり見てしまいそうだが、月の残業時間にも注目したい。残業時間の多い順にランキングを見ると、1位は日本M&Aセンターで108.3時間(時給は4,577円で24位、平均年収は1,419万円)、2位は時給1位のGCAで81.4時間、3位は時給2位のキーエンスで64時間。

 対して少ない順に見ると、1位は三菱地所で20.4時間、時給は5,823円で5位、平均年収は1,191万円(以下、同じ順)。2位は三洋貿易で21時間、4,829円、19位、933万円。3位は昭和シェル石油で22時間、4,540円、25位、937万円。

 自由回答の中には「多忙な部署は夜中まで残る場合も」「年収のうち残業代が占める比重は多い」など残業に触れている声もあった。

 また今国会での審議が大詰めを迎えている「働き方改革法案」が成立した場合、残業に対してより大きな動きが発生すると想定される。年収と時給、残業時間とワークライフバランス、今後は如何に?(記事:楽趣みくす・記事一覧を見る

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