職場で自分の「可能性を開花させるもの」、「良い人間関係」が約54%
2018年6月11日 11:46
グローバリゼーションや第四次産業革命と呼ばれるIT革命が進展する中、世の中は急激に変わりつつある。その中で人の生き方も変わって行くであろうし、また人材としての人の可能性も大きく変わりつつある。
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ITマーケティング関連業のサクラグが5月、仕事に対する自己評価や働き方の向上に関する人々の意識を明らかにすることをテーマに「自分の可能性を開花させる」についてのアンケート調査を実施した。アンケートに回答したのは20~50代の男女455人である。
調査結果を見ると、「自分の可能性と聞いてどんなイメージを持っているか」という問いに対しては、全体として前向きなイメージを持っているようだ。具体的な回答を見ると、「チャレンジしたい」という回答が23%で最も多く、年代別では30代前半が多くこの回答を選んでいる。次いで「まだ顕在化していないもの」、「自分には無い」という回答がともに15%となっている。
「自分の可能性は開花していると感じるか」という質問に対しては、「あまり感じない」が全世代の平均で45%であるのに対し、20代前半では37.5%と最も低くなっており、逆に「感じる」と答えた者は41.0%と最も高くなっている。自分の可能性は開花していると感じる者の割合はそれ以降、年齢の上昇とともに落ち込んでいく傾向が見られるが、50代でまた可能性の開花を感じている者の割合が高まっている。
「感じる」と回答した者に「どんなときそれを感じるか」と尋ねたところ、20代前半では「周りに気付かれなくても自分の中でうまくいったと感じた時」、20代後半は「周りに評価された時」との回答が多かった。また、50代後半では「新しいことができるようになった時」との回答が多かった。全体として「周りの評価と仕事の結果」が「可能性の開花」を感じさせる要因であるようだ。
「職場で自分の可能性が開花するために何が必要か」という問いには、「良い人間関係」という回答が54%、「目標、目的」いう回答が39%で、20代後半では「チームワーク」が飛び抜けて多く、若い世代ほど人間関係を重視している傾向がうかがえる。
「学生の時にやっておいたほうがよかったと思うこと」については「自分のやりたい分野をはっきり決めてそこに集中する」という回答が41%、「自分のやりたい分野を決めずにいろんな世界を見る」いう回答が32%で違う方向性に大きく別れたが、1割ほど「専門分野への集中」が多い結果となった。この傾向は年齢が上がるにつれ増える傾向が見られる。(編集担当:久保田雄城)