東京メトロ、駅構内に個室ブースを設置 駅ナカに“専用オフィス”
2018年6月10日 10:25
東京メトロは、富士ゼロックスと共同で、個人向けサテライトオフィスサービスの実証実験を開始した。
【4月に実験実施を発表】東京メトロなど、駅構内に個人向け時間貸しワークブース設置の実証実験
東京メトロ溜池山王駅と北千住駅に1人用の個人ブースを設置し、登録制で利用可能とする。利用時間は7:00から22:00までとなり、当初の利用料金は無料。実証実験の期間は2018年6月1日から9月30日までの4カ月間となる。
サテライトオフィスのコンセプトは「東京メトロの駅ナカに“あなた専用オフィス”を」。実験により、駅構内でのオフィス空間のユーザーニーズと、ワークブース設備や予約システムの使いやすさを検証する。
働き方が変わり始めている現代において、 時間の有効活用がもっとも注目されている。駅を単なる通過点とするのではなく、そこを新たなワークスペースとして自分に合わせて時間を活用できるように模索した結果、駅構内に個人専用のオフィス空間を創出するにいたった。
ブースにはテーブル 、イス、電源コンセント、USBポート 、液晶モニター、専用無料Wi-Fiが常設。最小限の施設とはいえ、モバイル型のノートパソコンがあれば十分に勉強や仕事ができる。
ブースへの登録は簡単だ。ウェブサイトの「実証実験に参加する」から、登録フォームにアクセスして必要情報を登録。すると、利用者専用WebサイトのURLと仮パスワードが登録したメールアドレスに送信される。
スマートフォンから利用者専用Webサイトにアクセスし、メールアドレスとパスワードを入力してログインすると、ログイン後、利用したい場所と時間を選び、ワークブースが予約できる。予約は15分単位で1カ月前から可能だ。
予約時間になると、利用者専用Webサイト上に、解錠キーが表示されるので、予約したブースの前で解錠キーを操作すると入室が可能。利用後はそのまま退出すれば、自動でドアが施錠される仕組みだ。
解錠キーがない限り、部屋へは入室できないので、結果的にセキュリティーは保持される。
働き方が多様になっている今、仕事や勉強をする上で自分の時間をいかにコントロールするかが鍵となっている。実証実験の結果によっては、個人ブースの設置箇所の増設も考えられる。今後も結果を見守っていきたい。(記事:M_imai・記事一覧を見る)