店舗拡大続く「ほっともっと」、既存店好調な「ほっかほっか亭」

2018年6月8日 21:43

 持ち帰り弁当チェーン2社が5月の売上を発表し、プレナスの展開する「ほっともっと」が値下げの効果もあってか全店売上が好調な一方、ハークスレイの展開する「ほっかほっか亭」では店舗の入れ替えを進めることで既存店売上の前期比プラスが続いていることが分かった。

■「ほっともっと」は全店売上が前期比プラスに

 2日、持ち帰り弁当チェーン「ほっともっと」、和食チェーンの「やよい軒」などを展開するプレナスが、5月の月次速報を発表した。前年同月比で、ほっともっとの既存店売上高が99.9%、全店売上高が102.1%。

 ほっともっとでは5月1日から、のり弁当を全国一律300円(以前は地域により330~350円)、特のりタル弁当も390円(同430~450円)に値下げした。その効果もあってか、2017年9月(100.3%)以来となる8カ月ぶりに全店売上が前期比プラスとなった。5月の出店は4店、退店は2店で店舗数は2,739店。

■やよい軒、MKレストランも好調

 やよい軒は既存店売上高が99.0%、全店売上高が107.5%。やよい軒では、4月6日から5月31日まで一部定食を対象として、5食で1食分が無料となるキャンペーンを実施していた。そうしたキャンペーンなどにより、全店売上高の前期比プラスは継続中で、既存店も水面下ギリギリまで回復している。

 MKレストランは既存店売上高が99.1%、全店売上高が105.0%で、こちらも全店売上は順調が続いている。やよい軒、MKレストランともに5月の出退店はなく、店舗数はやよい軒が356店、MKレストランが34店。

■「ほっかほっか亭」は既存店が好調

 7日、持ち帰り弁当チェーン「ほっかほっか亭」を運営するハークスレイが、5月の月次報告を発表した。前年同月比で、既存店売上高が101.31%、全店売上高が97.99%だった。店舗数の減少が続いていることから、全店売上の前期比マイナスが続いているものの、既存店売上の前期比プラスは2018年1月から5カ月連続となった。

■1,000店を維持できるか

 「ほっかほっか亭」は、5月の出店と閉店はともに6店。ここ数年に渡って閉店数が多かったものの、2018年に入って1月(出閉店5店)に続き、2度目の出閉店が同数となる。

 前期(2017年4月~18年3月)は、出店47店に対して閉店93店で、期末店舗数が1,016店。今期(18年4月~19年3月)は、4月に出店4店、閉店6店のため、期中合計で出店10店、閉店12店になる。店舗の減少が鈍った感じもあるが、1,000店を割り込むのかに注目したい。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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