アニメ化中止『二度目の人生を異世界で』作者のヘイト発言で原作も出荷停止

2018年6月7日 11:54

 この秋放送予定だったテレビアニメ『二度目の人生を異世界で』の製作中止が6日、発表された。

 本作の原作者である“まいん”氏のヘイト発言が問題視され、今回のアニメ化決定を機にネットでは再び炎上。5日にまいん氏が自身の発言を謝罪をするも、翌6日には主要キャラ声優が次々に降板を発表。さらに同日夜にはアニメ製作中止の中止とともに、原作の出荷停止が決定されている。

■原作者のヘイト発言によりアニメ主要声優が降板
 テレビアニメ『二度目の人生を異世界で』の放送と製作中止が6日の夜、発表された。

 本作は今年10月より放映予定だったライトノベルだが、原作者であるまいん氏が過去にTwitter上でヘイト発言を繰り返していたことが問題視されていた。その後アニメ化が発表されるとまいん氏のTwitterが炎上、担当声優への嫌がらせなどにも波及していたようだ。

 これら一連の出来事を重く受け、6月5日にはまいん氏が自身の発言を謝罪している。ところが事態は沈静化せず、翌6日に『刀剣乱舞』加州清光役でも知られる増田俊樹氏をはじめとした主要声優4人が降板を発表。次いで深夜には本作のアニメ放映と製作の中止、ならびに原作本の出荷停止が正式発表された。

■「小説家になろう」発の異世界ライトノベル
 アニメ製作が中止となった『二度目の人生を異世界で』とは、小説投稿サイト「小説家になろう」で連載中の作品だ。2014年にはHJノベルスより書籍化され、今年5月にはライトノベルとしては長編の18巻が発売されている。現在までコミカライズが既刊5巻、10月には人気声優を多数配したアニメ製作も発表されていた。

 ところが、原作者であるまいん氏のTwitterが“炎上”してしまったのだ。

 まいん氏は過去に自身のTwitter上で繰り返し差別的な発言をしていた。そのことから本作中にも差別的な発言があったと指摘する声も上がるなどし、状況は悪化の一途をたどってしまう。現在テレビアニメ公式サイトのTOP画面には「アニメ化中止」のお知らせが大きく表示されたまま、他コンテンツの閲覧はできなくなっている。

 今回の顛末を“過剰反応”や“創作や思想の自由を奪われた”とする声があることも事実だろう。国際的にもヘイト発言を重く考える昨今、人の意識下に根付く容易には解決できない問題なのかもしれない。(記事:高塔・記事一覧を見る

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