【銘柄フラッシュ】不二サッシなど急伸しジャパンディスプレイは過日急落の反動高
2018年6月5日 16:46
5日は、アジュバンコスメジャパン<4929>(東1)がストップ高の15.1%高となり、東証1部の値上がり率1位。理化学研究所が毛髪を生成させる「毛包(もうほう)」と呼ばれる器官の大量培養・作製に成功と伝えられ、関連するのではとの憶測が波及したとされ、終値では今年3月15日以来の1100円台を回復。
東証1部の値上がり率2位はジャパンディスプレイ<6740>(東1)の11.7%高となり、5月下旬に一時21%安の109円まで急落した際の売り建て投資が大挙、買い戻されたとの見方。急落の際には、世界のスマートフォンメーカーが有機ELパネル採用の動きを強める中で同社は有機EL量産で出遅れているとされたのに対し、5日は一転、有機ELパネルの普及が想定より遅れていると伝えられた。
3位はメディカル・データ・ビジョン<3902>(東1)の8.3%高となり、大規模診療データベースが5月末で前月比3%増加して2354万人分に達し、連続最高益基調の好業績に拍車がかかる期待が言われ出直り拡大。
不二サッシ<5940>(東2)はストップ高の30.6%高となり、産業技術総研と医療機器向けのマグネシウム合金部材の成形技術を開発したとの発表を受けて11時頃からストップ高を継続。三精テクノロジーズ<6357>(東2)は朝方と後場、何度もストップ高の20.9%高で売買され、精査中としていた今期の業績見通しを連結営業利益98%増の見込みなどと発表し注目集中。大引けはストップ高に1円届かず299円高。
キャンバス<4575>(東マ)は開発中の抗癌剤候補化合物CBS9106(SL-801)に関する続報が注目されて13時前から何度もストップ高の21.3%高まで上げ大引けは20.3%高。エル・ティー・エス<6560>(東マ)は今期の大幅増収増益見通しが再評価とされて8.7%高と出直り再燃。
理研グリーン<9992>(JQS)は1日に業績見通しの増額修正を発表し2日連続ストップ高の18.6%高。アイル<3854>(JQG)は小売り業界でネット店舗偏重の動きから実店舗を平行活用する動きに変化してきたとの一部報道などが言われて再び上値を指向し8.8%高となった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)